WHOが公表している「WORLD HEALTH STATISTICS 2016」によると、2015年における日本人の平均寿命は男性が80.5歳、女性が86.8歳だった。中国人の平均寿命は15年時点で男性が74.6歳、女性が77.6歳だったため、日本人のほうが中国人より「長寿」であることが分かる。

 中国メディアの今日頭条は17日、日本人は中国人より長生きであることを伝えつつ、日本人の長寿の秘訣は「長生きできない環境を長生きできる環境に変える」という能力にあると絶賛する記事を掲載した。

 記事は、日本人のこの能力をいくつかの角度から読者に紹介。例えば、日本は地震が非常に多い「地震大国」だが、それでも緊急地震速報という非常に効果的な警報システムや建築物の耐震設計、防災教育などにより「減災大国」に変化させたと称賛。

 続けて、日本人の一人当たりのGDPは中国人の約4倍に達し、「日本は強大な経済力」を有していると指摘、それゆえに日本人の生活水準は高く、年齢が高くなるにつれて福利や給料が良くなる終身雇用制も日本人の長寿に有益な作用を及ぼした存在だったと指摘した。

 さらに記事は、日本の医療水準が世界トップレベルであること、厳格な食品安全管理を実施していること、「老後の生活に最も適した国家」と称賛されるほどの福祉制度を有していること、国民の多くが健康的な食生活を心がけていることなどにも言及し、日本人の長寿の秘訣は「本来であれば長生きできない環境を長生きできる環境に変えた」ことによって実現されたものであると絶賛した。

 記事が読者に対して訴えかけようとしているのは、日本人の長寿は決して偶然の産物ではないという点だ。日本人の長寿の背後には非常に大きな努力が払われているという見方を示しており、同様の努力を重ねれば中国人の寿命も延ばすことができるとの見方を示している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)