[画像] そこまで掃除できちゃう!? シャープのエアコン「Xシリーズ」が気持ちよさそう

吹出口にある気流をコントロールする大きなパネルが特徴的な、シャープ「プラズマクラスターエアコン Xシリーズ」が発表されました。Xシリーズは、キレイを徹底した機構とより快適な気流を生み出す構造、そしてIoT化したことがポイントです。説明会で見てきた詳細をお伝えしましょう。

冷房能力2.2〜8.0kWの9機種がラインアップされており、2016年10月25日より順次発売予定。市場想定価格は23〜37万円前後となっています

【ポイント1】主要パーツ取り外し可能なキレイの工夫

エアコンの快適さは空調コントロールの的確さに左右されるところが大きいですが、部屋の空気を制御するものだけにキレイは気になるポイントです。シャープのエアコンは従来からプラズマクラスターイオンでエアコン内部のカビ対策をしていましたが、Xシリーズでは部屋のカビのケアまで範囲を拡大。さらに、ダストボックスやルーバー、掃除ブラシなど多くのパーツを取り外して水洗いできるようになりました。“エアコンにおまかせ+自分でもお手入れ”でキレイを徹底! まずは、取り外しが簡単な様子をご覧ください。

カバーを開いて、ダストボックスはそれぞれ片手でパッと取り外せました

フィルターはもちろん、フィルターに付いたホコリを取るためのブラシも引き出し可能

パネルを外して、ルーバーも全部取り出せます

取り外したパーツは、すべて水洗いOK!

主要なパーツを外したエアコンは、モップで拭き掃除もラクラク

吹出口手前だけを拭けるのではなく、奥までモップを入れられるので内部までキレイにできるのはいいですね※デモ機のため、熱交換器やファンは搭載されていません

分解が簡単でも、もとの状態に戻すのが難しいとなかなか手入れする気になりません。そこで、難易度を実際に試して調査してみました。初めての作業でしたが、3分もかからずにもとどおりに!

このような気が向いた時に自ら手入れできる機構に加え、エアコンがキレイな環境作りをしてくれる機能も搭載されています。エアコンは運転していない時に、カビが生育しやすい環境(温度20℃以上&湿度70%以上)になりやすいもの。そこで、前モデルは停止中にファンを回転させることで、温度と湿度を低下させていました。その機能が進化し、Xシリーズでは部屋の温度と湿度がカビの繁殖しやすい域に達したら、自動でプラズマクラスターイオンを放出。部屋に漂うカビ菌や付着カビ菌の増殖を抑え、エアコン内部のカビも低減されます。

「パトロール」をオンにしておけば、自動でエアコン内部と部屋のカビ対策を実行

このパトロール機能がないエアコンの場合、内部はカビがびっしりに! こんな所を通って放出される空気を吸うのはイヤです……

ちなみに、プラズマクラスターイオンは単独でも運転可能。冷暖房運転をしない季節に利用しましょう

プラズマクラスターイオンとは関係ありませんが、ファンや送風路など空気の通り道には静電反発型チタニアを採用。カビの原因となるホコリを弾くため、コーティングの有無でホコリの付き方には明らかな差が出ていますね

このほか、フィルターの網目を小さくしてエアコン内部へのホコリの侵入を防いだり、熱交換器の汚れを洗い流すなどのクリーンなシステムを搭載。このシステムがあることで、エアコンから放出される風に含まれるカビ菌は約99%も減ったそう

【ポイント2】狙った所にしっかりと風を届ける

シャープのエアコンは湾曲した大きなパネルの向きを変えることで、冷房時は天井方向へ風を送り、暖房時は足もとに暖気を届けます。冷暖房によって形状が変わるパネルは、空気の漏れが少ないことも特徴。ムダな空気漏れがないため、的確に必要な所に気流が届けられるのです。さらにXシリーズでは、送風路で起こる風の抵抗を低減させ、圧力を高めることで力強く風を押し出せるように改良。センシング技術も向上させることにより、暖房時もエアコンから約6m離れた人の足もとまで最高温度約35℃でポカポカにできるそう。

冷房時はパネルがすくい上げるような向きとなり、天井を沿って冷気を送風。いっぽう、暖房時は上昇しやすい暖気を押さえ込むような状態にすることで足もとに暖気を届けます

一般的にパネルの可動部から風が漏れることが多いのですが、シャープのエアコンは空気が漏れない工夫が施されています。エアコン直下に装着された風車は動いていませんが、冷気は遠くまで送風されていることがわかりますね

暖房運転をしている室内は、足元と上部で4℃近い差が! しかも、エアコンからかなり離れた位置でも頭寒足熱ができています

足もとの温度を設定して暖房運転できるのは、シャープ独自の機能

【ポイント3】クラウドを利用して個々に最適な環境を提供

今や、外出先からエアコンをスマートフォンで操作することはめずらしいことではありませんが、シャープのエアコンはクラウドと連携することで、もう少し先を目指しました。「COCORO AIR」という機能をオンにしておくと、クラウドにエアコンの操作履歴が蓄積。エアコンを使用している部屋の運転状況を学習し、望ましい設定温度に自動でコントロールしてくれます。また、住んでいる地域の天気情報から適した運転モードを自動選択。天気予報をお知らせしてくれるサービスもあり、至れり尽くせりですね。このほか、自宅から一定距離離れるとエアコンの状態を通知してくれる機能も用意されており、自分で確認しなくてもエアコンの切り忘れを防げるのは魅力ではないでしょうか。

COCORO AIRを利用するには、家電ワイヤレスアダプター「HW-A01AY」(別売)と専用アプリが必要

スマートフォンと連携したエアコンは、一般的に自分でアプリを起動して現在の状況を確かめねばなりませんでした。Xシリーズは、自宅から設定してある距離離れると、自動でエアコンの運転状況と室温がメッセージで届きます。また、帰宅時に設定距離まで近づいたタイミングで現在の室温などを教えてくれるので、帰路の途中でエアコンをONにすべきかが判断できるのも魅力

もちろん、遠隔操作でエアコンをON/OFFや運転モードの切り替えなども可能


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