2016年8月24日、ICカード乗車券「ICOCA (イコカ)」がJR山陰線などで利用できるようになるというニュースが、山陰の地元テレビ各局で報じられた。
同日夕方、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。
写真は、山陰放送の夕方のニュース番組「テレポート山陰」の画面だ。「JR山陰線などにICOCA導入へ」というタイトル文字が見える。「山陰初!自動改札も」というサブタイトルもある。
投稿者の「やべえええええええ!!!!!!!鳥取でも自動改札導入や!!!!!!!!!!!」というコメントも添えられている。
「やっっとっっっやああああ...」
冒頭の投稿者のコメントに付けられた感嘆符の数でも分かるように、このニュースは多くの人々にとって、最大級の驚きで受け止められた。
多くの地域ではすっかり「当たり前」の存在となった自動改札であるが、実は今もない「空白県」はいくつも存在する。鳥取と島根もそうだ。過去には鳥取県内での鉄道に関する展覧会で、「自動改札体験コーナー」が設けられ、それが呼び物になったこともある。
まさに両県民渇望の自動改札。ツイッターにはこんな声が寄せられている。
こちらは、他局のニュース画面のようだ。「やっっとっっっやああああああああっと自動改札導入だ!!!!」というコメントでお分かりのように、驚きのレベルはMAXである。
「大事件ですよ」と言う人もいれば、「簡易ICだけじゃないんだw」とまだ半信半疑の人もいた。
そこで、JR西日本のホームページのニュースリリースを確認してみよう。8月24日付けで、「山陰線(出雲市〜伯耆大山駅間)、伯備線(根雨駅、生山駅、新見駅)でICOCAがご利用できるようになります!」という記事が告知されている。
そこには......
JR西日本のICカード乗車券「ICOCA」は、累計の発行枚数が1,300万枚を超え、サービス開始以来、多くのお客様にご利用いただいております。このたび、さらに多くのお客様にご利用いただくため、松江・米子・伯備地区(出雲市〜伯耆大山(ほうきだいせん)駅間、根雨駅、生山駅、新見駅)で、ICOCAを導入します。ますます便利になるICOCAにご期待ください。
というリード文の後、詳細が紹介されている。
「ICOCA」が利用できる駅は、下記路線図のとおり、鳥取県・島根県にある山陰線・伯備線の18駅だ。この駅には自動改札機が新たに導入されることになる。山陰初の「事件」である。
JR西日本ホームページ内 ニュースリリースより
さて実際に「ICOCA」が利用できる時期はというと、2016年12月(予定)とのこと。まだ3カ月以上も先だ。
それでも、ツイッターには全国から声援が届いている。
一方、こんな声も......。
徳島、愛媛、福井などなど、ICカード乗車券未対応の各地から、さまざまな恨み節が聞こえてきた。