「大人になってもつきあえる友だちを作ろう」



――小野さんは以前、ライブドアニュースのインタビューで高校生活について、「いちばん輝いていた」と振り返っていましたよね。

はい(笑)。

――どんな生徒だったんでしょう?

ごく普通の高校生でした。軽音楽部に入ってバンドをやっていたので、それに熱中していたのが楽しかった。ちなみにギターとボーカル担当でした。

――いちばん目立つポジションですね!

目立つのが好きだったんです(笑)。

――コピーバンドですか?

ELLEGARDEN、SUM41、GOING STEADY、あとはACIDMANやASIAN KUNG-FU GENERATIONもやりました。

――学校に通うのは、お仕事と並行しながらだから、大変ではなかったですか?

あの頃は全然忙しくなかったので(笑)。「ハリー・ポッターだよね?」って声をかけられることはあったけど、それも最初の頃だけで、あとは何事もなかったように、みんな自然に接してくれてました。

――クラスの中でも目立ってそうですけど…

率先してみんなを引っ張っていくっていう感じではなかったと思うけど……

――ちなみに係はやってましたか?

文化祭実行委員でした。

――文化祭実行委員で、バンドやってて、後夜祭に出て、といったら、否が応でも目立っっちゃいますね(笑)。

あははは。そうだったのかな(笑)。実行委員はクラスから男女ひとりずつが代表で選ばれるんですけど、僕、もうひとりの子にまかせっきりで、バンドの練習ばかりしてたんです。「オレたちが輝ける場所はここしかないから!」って。それで「もう!ちゃんとやってよ〜!」なんて怒られていたことを思い出しました(笑)。

――小野さんは充実した高校生活を送っていたみたいですが、現役の学生の人たちに、これだけはやっておいたほうがいいよというメッセージがあればお願いします。

僕、大学に進学しなかったから余計に思うんですけど、業界の人じゃない古くからの友だちって、高校のときの友だちが最後なんですよね。今、この歳になって友だちの存在の大きさを実感するときがあるので、友だちを大事にするのがいちばんかなって思います。大人になってもずっとつきあえる友だちを作るのは、勉強以上に大切なことかもしれないですね。




「舞台はもうやりたくないって思ったことも…(笑)」



――小野さんは映画やドラマ、舞台などに出演しながら、声優としても第一線で活躍されています。小野さんの世代で、そういう人っていないと思うんですけど、「他の人と違うことがしたい」と常々おっしゃっていますよね。ご自身がその道を切り開いているという自負はありますか?

自負というほどではないですが、僕は仕事を区別したくなくて、やれることは何でもやっていきたいと思ってやってきました。

――声優業も俳優業も、歌手業もそれぞれがいい影響を与え合っている?

歌に関しては特殊なので、またちょっと違うんですけど、舞台や映像、アニメはすべてがお互いいい影響を与えていると思います。ひとつのことだけをやり続けていると、片寄ったお芝居や生活になってしまうと思うんです。

――というと?

アニメだけをやっていたら、アニメ特有のテクニックを使ったお芝居しかできなくなってしまう気がして…。たとえば、語尾に力を込めるとか(笑)。映像や舞台など、いろいろなお芝居をさせていただくことで、お互いが引き合っていちばんフラットなところに戻してくれる。そんな感覚が僕にはあるんですよね。

――なるほど。

舞台で経験したことが、アニメのお芝居に活かせるときもあるし、その逆もある。経験したことが、自分のなかの引き出しにどんどんたまっていくのがうれしくて。

――でも単純に……大変じゃないですか?

大変ですよ(笑)。大変ではあるんですけど……。

――『黒子のバスケ』の舞台が終わったときは、どう思ったんですか?

こんな大変なこと、もうやりたくないって思いました(笑)。

――(笑)。

もちろん今は、やってよかったなって思いますし、またやりたいなっていう気持ちです。肉体的にはしんどいけど、精神的なところで勝ってるのかな。最終的に充実感が勝つんでしょうね。僕は結局、演じることが好きなんだと思います。



「僕を癒してくれるのは……猫と睡眠です(笑)」



――毎日お忙しいと思いますが、小野さんにとっての癒しの存在といえば?

今は……猫と寝室(笑)。

――睡眠、大事ですね(笑)。

あははは。寝ることが、本当に好きなんですよね(笑)。休みの日は寝られるだけ寝てますから。12時間とかは普通に寝てます。

――やはり寝具にもこだわりが?

はい(笑)。睡眠は大切だと思うので、低反発のいいものを買いました! 体の形に合わせてマットレスが沈むんですけど、柔らかすぎて不思議な感じ。これが本当に合っているのかはよくわかりません(笑)。

――12時間も寝続けられるということは、きっと合っているんだと思いますが(笑)。そしてもうひとつの癒し、猫。昨年末から飼われてるんですよね。

そうです。うちのまつりちゃんは猫らしくないというか、わりと甘えん坊なので、僕のところにすぐ来るんですよね。可愛いけど、夏は暑いので毛がうっとおしいときがあります(笑)。でもやっぱり可愛い。

――『ReLIFE』の稽古に入る前にお休みがあったそうですが、どこか出かけましたか?

実は、安里(勇哉)くんと一緒に一泊二日で沖縄に行ってきました。

――弾丸旅行!

沖縄へ行って夏を感じようみたいなノリで、出かけたんですけど…。疲れましたね(笑)。

――なにか沖縄らしいことはできましたか?

泳いだりもしなかったからなぁ。天気には恵まれたので、ただキレイな景色を眺めて……あ、沖縄そばを3食、食べました。

――連食ですか(笑)。

おいしい沖縄そばのお店を調べて、レンタカーでお店をまわったという(笑)。沖縄そばってお店によって味が違うんですよ。それぞれお店に個性があって、おいしかったです。…でも、次はもっとゆっくり行きたいですね(笑)。



【プロフィール】
小野賢章(おの・けんしょう)/1989年10月5日、福岡県生まれ。A型。子役の頃から劇団に所属し、12歳から10年間、映画『ハリー・ポッター』シリーズにおいて、主人公ハリー・ポッターの日本語版吹き替えを担当。2012年にTVアニメ『黒子のバスケ』で主人公の黒子テツヤ役に抜擢され、注目を集める。また2014年にはアーティストとしても歌手デビューを果たす。現在、放送中のアニメ『ReLIFE』(TOKYO MX・群馬テレビ・とちぎテレビ・BS11毎週金曜24時〜)でも、舞台版と同じく、主人公の海崎新太を演じている。
【Twitter】@ono_kensho


■舞台『ReLIFE』
http://www.relife-stage.com/


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今回インタビューさせていただいた、小野さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:9月7日(水)12:00〜9月13日(火)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2016年9月14日(水)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから9月14日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき9月18日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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