自腹だからこそ、美味しいものにはこだわりたいのが「女子会」。お互いの近状報告をしながら、自分が相手よりも劣っていないかを探り合う。華やかに見えてドロドロした世界がそこにはあるのだ。

「今週の女子会はどこのお店にする?」

レストラン選びからすでにマウンティングバトルは始まっており、“コスパ・雰囲気・味の良さ”の計測はデートよりもシビア。そんなバトルに勝ち抜ける、ここぞのレストランを紹介しよう。

まずは「ここに行ったことあるのが当たり前」何度でも行きたい鉄板レストランから!



独特的のアッパーな雰囲気が魅力。「コスパ・雰囲気・味の良さ」の三拍子そろった良質なレストランとして知られる
食事もお酒もすすむ『トラットリア・シチリアーナ・ドンチッチョ』

渋谷/イタリアン


客層がよくアッパーな雰囲気でありながら肩肘はらない店内と、シェアしたくなる料理に気づけばお酒がすすんでしまう。

「しぶに」エリアの有名店で、期待を裏切らないスタッフの丁寧な対応は「来てよかった」と思わせるものだ。

青山学院大学裏の表参道寄りにあるため、ファッション関係の人も多く集まりいわゆる“業界人”的なノリも愉しめる。



数ある名物料理の中でも1、2を争う人気メニュー“鰯とウイキョウのカサレッチェ”(¥1,900)




スペシャリテは「野菜のパフェ」か「魚介のパフェ」をチョイスできる。写真は魚介のパフェ
恵比寿で今指さるフレンチ『ビストロアム』

恵比寿/フレンチ


40種類以上の野菜を使ったディナーコースが楽しめるフレンチレストラン『ビストロアム』。店内は純白のクロスが明るく輝き、テーブルにセットされたカトラリーは女子の心をくすぐる。

コースのみの用意だがその価格も4,800円という破格であり、たっぷりワインを飲んでも安心。

人気のスペシャリテは、美しいグラスに盛り付けられた「野菜のパフェ」。旬の野菜を使ったアイスクリームを中心に20種類以上の野菜がまるでパフェのように盛り付けられており、フォトジェニックなメニューである。



「牛頬肉の赤ワイン煮」はストウブで提供されるところも女子にウケるポイント。季節などによりメニューは異なる。写真はコースの一例



「焼き葡萄と葡萄のグラニテ」デザートまでぬかりなく、運ばれてきたときは歓声が上がりそう。季節などによりメニューは異なる。写真はコースの一例


「ここに行ったんだ」と自慢したくなるレストランを紹介!



五感を駆使する劇場型晩餐会『81』

西麻布/無国籍料理


要町時代から第二幕として西麻布へ移転。オープン時はかなり話題になっていたため、名前を知っている人も多いだろう。

無機質なモノトーンで統一された店内は、「死」=ネガティブさをイメージ。これにより料理を「生」=ポジティブな存在にし、さらに際立てているという。また運ばれてくる料理はどれも幻想的で、写真に残したくなるほど。

「『81』に行ってきた」と言われれば、即座に同行者を探り、どんな関係性なのか聞かずにいられないレストランである。



「森」をテーマにしたコースのひと皿目に供される「落葉の抽象表現」。67℃で8時間乾燥させた生ハムとグリッシーニがゲストを森の中へと誘う。写真はコースの一例



要町時代からのリピーターにも定評がある「カルボナーラの再構築」。写真はコースの一例




誰も知らない広尾の紹介制『こうもと』

広尾/和食


平均滞在時間が4時間という、心地の良い和食が広尾で味わえる。紹介制とだけあって、発見しにくい場所に店を構えており、足を運べた際には隠れ家にしたいと思わせる空間。

料理は和が基本で、馴染み深い味はどれもクオリティが高く、ひと口食べるとほっとするものばかり。

さらに3階には別店舗としてワインバーもあるという。食事が終わったら、そちらに席を移し、静かに料理の余韻を楽しむ。そんな時間も、また贅沢だと言えるだろう。

ここに来たということで、ささやかな自尊心をくすぐられる。まさにそんな店なのだ。



料理のクライマックスには、皆が必ず注文する「葱そば」



3階のワインバー『Y’in』が別店舗として営業中。入口は別で、営業は深夜2時まで。食事は『こうもと』より出前することも可能だ。グランヴァンからカジュアルワインまで銘柄も豊富に揃えている




いまだ予約が取れない桜丘路地裏の隠れ家『高太郎』

渋谷/居酒屋


ポテサラやメンチカツなど大衆好みの和み系から、蓮根まんじゅうなんて懐石コースに出てきそうな本気系まで揃う『高太郎』。いまだに予約はなかなか取れず、足を運んだ暁には思わず自慢したくなる店だ。

アクセスがいいのにもかかわらず、渋谷とは思えない落ち着いた空間。日本酒のラインナップも多様でひとりでの利用にも最適である。

インスタグラムに『高太郎』のポテサラをアップすれば、通好みと認識されること請け合いだ。



燻玉ポテトサラダ。玉子を崩して豪快に混ぜ合わせると未知の味が誕生



酒肴3点盛り。おまかせで頼むと単品を少しずつ盛り合わせた酒肴が登場することも


これからのシーズンにはここで女子会を!



デートにもよく使われる雰囲気のよさが人気
東京の夜景を一望できる『アシエンダ デル シエロ -モダン メキシカーノ-』

代官山/メキシカン


代官山駅西口徒歩4分のビルの9階にある『アシエンダ デル シエロ -モダン メキシカーノ-』からは、東京タワーや夜景を堪能できる。

目の前で仕上げる「ワカモレ・フレスコ」や、ピッチャーで提供されるフルーツたっぷりの「サングリア」といった女子受けのいいメニューも揃えており、女子会で欠かせない“インスタグラム映え”も叶えてくれるのだ。

テラス席は予約必須!「来週の女子会はここのテラス席にしたよ」と言われれば、満場一致のイイネ!がでることだろう。



メキシコ料理の定番、チキン・ファヒータ(¥1,700)。野菜やきのこ、チキンなどをトルティーヤで包んで食べる一品で、数あるメニューの中でも人気が高い



少人数であればカウンターもオススメ




「カスレ」4〜5人前(¥5,400)
2016年にオープンした名店を狙え!『ルリイロ』

池尻大橋/ビストロ


築70年の古民家を改装した空間で、店名『ルリイロ』(瑠璃色)にちなんだ内装や器が目を惹く。多彩な炭火の肉料理を主役に、大皿料理がここでは味わえるのだ。

例えば約30cmの自家製ソーセージ、鴨のコンフィ、塩豚が一皿になった「カスレ」は4〜5人で頼むのがちょうどいい。肉食女子会にはうってつけの店である。

ワインは、すべて身体想いの自然派のみというこだわり。フランス産を中心に500本をそろえており、身体にすっと馴染む感覚を愉しみたい。



入り口近くのワインルームには、ビオワインがズラリ



若手ぞろいのスタッフ。カウンター席もあり、ひとり客にとっても居心地のいい空間