舞台「刀剣乱舞」のスペシャルイベントが15日、渋谷で行われ、三日月宗近役の鈴木拡樹、山姥切国広役の荒牧慶彦、宗三左文字役の佐々木喜英、江雪左文役の輝馬、小夜左文字役の納谷健、へし切長谷部役の和田雅成が劇中衣装をまとって登壇、華麗な殺陣を披露したほか、「舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺」が今冬、再演されることが発表された。

 本作は、人気ブラウザゲームを舞台化したもの。渋谷パルコで同作の衣裳展が行われており、この日は2,000人ほどから当日抽選で選ばれた約150人のファンを前に特別イベントが開かれた。ファンの前にキャストが一人一人登場し、美しい殺陣と決めゼリフを披露すると、そのたびに黄色い声が上がるなど、会場は大盛り上がり。

 中でも、イベント中、一番の歓声と笑いを起こしていた和田。舞台裏ではいじられキャラだったという和田だが、イベント中もそのいじられっぷりは健在。和田が一歩前へ出て発言しようとすると、鈴木と荒巻がそれをさえぎるように立ちはだかるというのを数回繰り返し、しまいには和田が「先輩ですけど、エエ加減にせえよ!」と冗談交じりに声を荒げ、ファンを沸かせた。

 また、毎回愉快なアドリブを繰り広げたことが話題となった劇中の“軍議”のシーンに話が及ぶと、和田は「稽古当時は普通だったんです……。2日目はおはぎを吹き出してしまいまして、すみませんでした」と謝罪。しかしすかさず、「そのシーンで1回ね、まっきー(荒牧)すっ転んだんですよ!」と暴露。おもしろすぎて演技どころじゃなかったと失態を明かされた荒牧は、「そうですね。マントが長いので」と衣裳による不都合があったのだとか。これに和田は、「俺がボケた後にそれやったから全部取られるっていう……」と恨み節を口にしていた。

 実は、このイベントの最後に再演の決定が発表される段取りとなっていたのだが、鈴木はそれより前のあいさつの時点で「舞台の再演の方は決定していますし、その再演に向けてどういうかたちが作っていけるのか、非常に楽しみに思っております」ともらいしてしまい、ファンはきょとん。だが、いざ発表となった際には何事もなかったように堂々と再演を告知。改めて、ファンを喜ばせていた。(編集部・小山美咲)