今やスマホがあれば何でもできる時代と言われている。とはいえ、ビジネスやヘビーなゲーム用途など、まだまだパソコンも必要だ。

しかし手ぶらで出かけたい時や、ちょっとネットを使いたい時など、ノートパソコンを持ち運んでカフェで起動させるのも億劫なものだ。

だがGole Technologyが開発した超小型タブレット型PC「Gole1」なら、いつでもどこへでもパソコンを持ち出すことができる。

Gole1はタブレットである。しかしその画面サイズは5インチと小さい。つい先日発売されたばかりのソニーの人気スマホ「Xpeira X Perfomance」と同じサイズなのだ。
もちろんGole1の本体は、スマホよりも厚い。しかしスマホをちょっと大きくしただけのサイズなのに、立派なタブレット型のパソコンなのである。


世界最小のタブレットPC「Gole1」。Xperiaとほぼ同じ大きさなのにパソコンなのだ


Gole1の画面はタッチパネルが採用されているので、キーボードが無くてもタブレットPCとしてWindowsを使うことができる。また側面にはノートPCのようにUSB端子も備えており、超小型キーボードを一緒に持ち歩けば、出先でノートPCのように使うことも簡単にできてしまう。
おまけにHDMI端子まで備えているので、大画面TVなどにつなげば、写真や映画を楽しめるし、プレゼン資料を表示してビジネスで利用することもできるのだ。

さらに、Gole1はパソコンとして使わない選択もできる。
実はOSを切り替えてAndroidタブレットとして使うこともできてしまうのだ。

普段、XperiaやGalaxyなどのAndroidスマホを使っている人は、Gole1で同じアプリをそのまま使うことができるのである。
・仕事の時はPCモード
・プライベートの時はAndroidモード
と、2つの顔に切り替えて楽しむ、なんて使い方もいいだろう。


Androidタブレットにもなるので、アプリによってOSを使い分けることができる


Gole1の本体サイズは135.4x90.4x20ミリ、重量は200グラム。
ちょっと大きめのポケットならば、すっぽりと収まるサイズだ。

本体のメモリ容量は32GBまたは64GB。
大量の映画や動画などを持ち歩くには容量は少なめだが、本体とほぼ同じ大きさのハードディスクBOXも提供される予定なので、こちらが登場すればストレージ容量の心配も解消だ。
ハードディスクBOXには最大2TBのハードディスクを内蔵できる。
iPadの高容量モデルのメモリが256GBだから、ハードディスクBOX が対応する2TBハードディスクであれば、約8倍もの容量を使えることになる。
これだけあれば映画を何十本入れても容量不足に悩むことも無いだろう。


本体にドッキングできるハードディスクBOX。iPadの8倍の容量を利用可能にする


Gole1はクラウドファウンディングサービスのIndiegogoで資金を募集し、締め切り前に目標額を大きく上回る金額を集めた。
順調に行けば7月末には出荷が始まる予定だという。
価格はメモリ32GBが99ドル、メモリ64GB版が128ドル。

ちょっとしたタブレットを買うよりも安い金額で、スマと同じサイズのPCとAndroidが動くタブレットが買えてしまうのである。

小型ガジェットが好きな日本人向けの製品ともいえる。日本でもぜひ発売してほしいものだ。


山根康宏