猫も杓子も「オープンイノヴェイション」を求める昨今、果たしていま、本当に必要な「オープン」とは何だろう? 3月5日に開催される「第2回 ファブ地球社会/創造的生活者シンポジウム」では、一時のブームで終わることのない、共創の価値を見つめ直すための議論が行われる。

「そろそろ本当の「オープンイノヴェイション」を考えてみないか?【3/5 参加無料シンポジウム】」の写真・リンク付きの記事はこちら

複雑化した社会において、ひとつの分野の知識やスキルだけでは解決できない問題が増えてきた。さまざまな得意領域をもつ人や組織がコラボレーションすることで新たな価値をつくっていくこと──「オープンイノヴェイション」の必要性が謳われるようになってから久しい。

3月5日、そんないまや使い古されて意味を失いつつある「オープンイノヴェイション」の真価を問い直すためのイヴェント「第2回 ファブ地球社会/創造的生活者シンポジウム〜いま、わたしたちに必要なオープンイノベーションとは」が開催される。

ゲストには、慶應義塾大学教授・村井純をはじめとする国内で産官学連携に取り組む研究者に加えて、高齢者や障がいをもつ方などニーズの異なる多様な人々とともにつくるデザイン手法「インクルーシヴ・デザイン」の先駆者ジュリア・カシムや、デジタルファブリケーション時代の法律のあり方を探る弁護士マイケル・ワインバーグが登壇。「ものづくり」をテーマに、異なる組織や異なる領域がいかに連携できるのかを考えていく。

「オープンイノヴェイションのいったい何が『オープン』なのか。まだ誰も正確にわかっていない問題を、いまここで整理しておきたい」と、同シンポジウムで主催・登壇を務めるデジタルファブリケーションの第一人者、慶応義塾大学准教授・田中浩也は開催のきっかけを語る。

「シンポジウムには、“オープンイノヴェイション”というキーワードをバズワードで終わらせないスピーカーが揃っています。『オープン』『シェア』といった抽象的・概念的な話だけでなく、そうしたアプローチの経済性と社会性の整合性をいかに見つけるのかといった、具体的かつ実践的な議論をするつもりです」

参加は無料。豪華スピーカーたちとともに「オープンイノヴェイション」の一歩先を考えることのできるこの機会を、お見逃しなく。

第2回 ファブ地球社会/創造的生活者シンポジウム
〜いま、わたしたちに必要なオープンイノベーションとは

開催日程:
3月5日(土)

タイムテーブル:
10:00-12:00 研究展示
13:00 シンポジウム開演
13:30-14:30 第1部「インクルーシヴ・デザイン/感性とデザイン」
14:40-15:40 第2部「3Dプリンターのオープンソース展開」
15:50-16:50 第3部「知的財産権とビジネスモデル」
17:00-17:30 パネルディスカッション

開催場所:
慶應義塾大学三田キャンパス西校舎ホール
(東京都港区三田2-15-45)

主催:
感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点(文部科学省「Center of Innovationプログラム」)

参加方法:
参加費無料。お申し込みは下記URLより。

http://fab2.peatix.com/

※3月3〜4日に、同会場では「第2回 国際デジタルファブリケーション学会」が開催されます。国際学会へのご参加もこちらからお申し込みいただけます(学会への参加は有料)。

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