JX ホールディングスは3日、2017年4月をめどに東燃ゼネラル石油と経営統合を目指すことを発表した。

○石油業界1位と4位が経営統合

同社をはじめとする国内石油業界では、原油安などによる供給過剰と需要減少により厳しい状況が続く。また、11月12日には業界2位の出光興産と5位の昭和シェル石油の経営統合に関する基本合意書が締結されるなど、業界再編が進む。

業界最大手のJXホールディングスと業界4位の東燃ゼネラル石油はこうした状況を受け、両社グループの経営資源を結集することを決定。2017年4月の経営統合目指す基本合意書を締結したと発表した。統合が完了すれば、国際的競争力を有するアジア有数の総合エネルギー企業が誕生するという。

統合の方法は、JXホールディングスの完全子会社であるJX日鉱日石エネルギーを吸収合併存続会社とし、JXホールディングスの普通株式を対価とする三角合併を行うことを基本とする。

新会社グループ誕生後は、5年以内に1事業年度あたり連結ベースで1,000億円以上の収益改善効果を達成目標とする。それに伴い、製油所、油槽所などの統廃合、川崎地区の製造拠点の一体運営、組織の統廃合及び効率化、精製・製造、需給、物流及び販売の最適化の実行といった計画も策定する。

今後のスケジュールとしては、2016年8月をめどに統合比率を決定し、最終契約となる経営統合本契約を締結。同12月に経営統合承認株主総会を行い、2017年4月に本経営統合を目指す。