病気や事故などで腕を失うなんて、絶対に起こってほしくないことだと誰もが思っていること。しかし、それでも生きていこうがんばっている子供たちのために、こんなスゴイ義手が登場しました。

■障がいへの見方が180度変わる!?

今回紹介するのは、腕を失った子供たちのために「Open Bionics」が製作した“クールな"義手。アイアンマン、アナ雪(アナと雪の女王)、スターウォーズのような、子供の憧れであるヒーローたちを模した腕なのでした。

3Dプリンターを使用して作られているというこれらの義手、価格は500ドル(約61,000円)と、通常の義手に比べて非常に安価なうえ、製作も42時間程度でできてしまうというもの。

しかし、最大のポイントは「イメージの変化」とのこと。この義手を付けることによって、これまでは「どうして腕を失ったの?」と聞かれていたのが「それどこで買ったの?」「どんなふうに動くの?」に変わっていくだろうと考えているそう。障がいに対する見方が180度変化することを期待しているそうです。


■「最大の弱み」が「最大の強み」に

この義手は実に高性能。筋肉の動きを感知して指などの動きをコントロールできるのだそうです。しかも、これまでは義手に慣れるためのリハビリだったものが、ヒーローになるためのトレーニングのようになるだろうとのこと。子供たちもワクワクしそうです

そいういったことで、Open Bionicsは「腕が無いことが子供にとって『最大の弱み』だったものが『最大の強み』に変化させることができるのではと考えているのだそう。


ディズニーが著作権を無償提供

これらの義手はディズニーが著作権フリーでキャラクターの使用を許可したために実現したのだそう。現在のところ、腕はアイアンマン、アナ雪、スターウォーズの3種類ですが、これからもっと増やしていくのだとか。2016年より販売予定です。


(文/訳 木口マリ)

写真/記事提供:Bored Panda

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