研鑽を積み重ねた殺陣の技術、時代考証の膨大なアーカイヴ、衣装や美術を生み出す圧倒的な職人業…。「時代劇」というレンズを通して京都の街を眺めたとき、そこには未来に生かすべき「資産」が多く眠っていることに気づかされる。その資産を、テクノロジーはどう「扱う」ことができるのか。11月1日、その答えを模索するトークセッションが京都・東映太秦映画村にて開催される。

「時代劇の未来は、テクノロジーが握っている!?」の写真・リンク付きの記事はこちら

日本でローンチしたばかりのNetflixやAmazon「プライム・ビデオ」、あるいは先行するHuluなど、サブスクリプション型動画配信サーヴィスがいよいよ身近になってきた。なかでもNetflixは、ハリウッド大作並みの予算を投下して、『ハウス・オブ・カード』や『デアデビル』、『マルコ・ポーロ』といったオリジナルコンテンツを積極的に製作しているのはご存じの通りだ。例えばそんなNetflixが「サムライドラマ」をつくるとしたら、太秦(引いては日本)は、果たしてなにを発信できるのだろうか…。

あるいは、膨大な日本の中世〜近世の時代考証資料や、膨大な種類と数が揃っている衣装といった知的資産。これらを、例えばビッグデータを活用することで新たなる価値を与えることができるのではないだろうか…。

さらには、現在太秦に在籍している100名の役者と300人の職人という人的資産と最新VFXを重ね合わてみると、若い世代の支持や海外からのインバウンド獲得につながるかもしれない…。

「テクノロジー」の存在を柔軟に捉え、仮説を立ててみると、時代劇にはアニメやゲームとはひと味違った「日本発信のコンテンツ」としての可能性が、いまだ備わっていることが見えてくる。そんな未来の実現を模索する特別フォーラムが、「太秦江戸酒場」を開催中の東映太秦映画村にて、11月1日に行われる

主催は、太秦江戸酒場、京都クロスメディア・クリエイティブセンター(KCC)、そして『WIRED』。「歴史をめぐるナラティヴ」が、日本のコンテンツ/エンターテインメント産業の未来に光をもたらすために必要なこととは一体なにか? その可能性をめぐる貴重な思考実験に、ぜひともご参加あれ。

「時代劇はテクノロジーで未来に生き残れるか」

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主催:太秦江戸酒場、KCC、WIRED
登壇者:
若林恵(『WIRED』日本版編集長)
澤邊芳明(ワン・トゥー・テン・デザイン代表取締役社長)
田村幸士(役者)
高橋剣(京都ヒストリカ国際映画祭事務局長)
松本篤史(x10studio代表)
ファシリテーター:各務亮(電通)
日程:2015年11月1日(日) 17:00〜18:00(開場16:45)
会場:東映太秦映画村内寺子屋(京都市右京区太秦東蜂岡町10)
定員:70名(応募先着順/講演終了後、映画村内中村座に移動し交流会を開催予定)
参加費:5,000円(税込/太秦江戸酒場とセット)
問合わせ先:KCC(京都クロスメディア・クリエイティブセンター)info@kyoto-kcc.jp

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