時おり街角で見かけるテレビや映画の撮影現場。「誰か芸能人はいないかな?」とのぞき込んだ経験のある方もいるでしょう。テレビの撮影となると、どんな雰囲気なのかだいたい想像がつくかもしれません。しかし、AVの撮影となると別です。一体、どうやって、どのような空気の中AVを撮っているのでしょうか。そこで今回、特別にAV撮影現場に潜入してきました。
元AV女優が女性から寄せられるオナニーの悩みを解決
今回現場にお邪魔させていただいたのは、女性向けAVを制作しているラ・コビルナの新作で、オナニーのハウツー物の撮影です。以前、ラ・コビルナからは初心者向けのオナニーハウツー物『ひとりエッチ入門 HOW? セクシーな女性になるための秘密の快感レシピ』という作品が出ていますが、今回はこの作品から一歩踏み込んだ、上級者編とのことです。
指定された都内の某ホテルの部屋へ向かうと、ちょうどお昼休憩の時間。元AV女優で、現在は音楽活動やライター、「夜の性活相談員」として、性に関するお悩み相談やエクシャルアドバイザーとしても活躍中の小室友里さんとスタッフたちが、和気あいあいと昼食をとっていました。小室さんは、今回の作品内では、女性から寄せられるオナニーの悩みを解決したり、テクニックの紹介などをするアドバイザー役です。
ベッドの上には、本日の撮影で使用するというラブグッズがずらり。最近のラブグッズはスタイリッシュなデザインのものが多く、ぱっと見はラブグッズと分からないものもありますね。
女性スタッフだらけの撮影現場
さて、お昼休憩が終わり、午後の撮影が開始されました。撮影場所はホテルのツインルームなのですが、ここに監督やメイクなどのスタッフが全員集まるため、かなりの人口密度です。てっきり、ホテルではなく撮影スタジオを使用するものだと思っていたので、少し驚きました。しかし、コビルナの代表取締役、杉沢志乃さん曰く、スタジオで撮影をすることもあるとのことです。
コビルナの作品の特徴は、女性スタッフのみで作っているということ。スタッフが女性だけというのは、女優さんにとってもリラックスできる環境かもしれません。
さて、お昼休憩が終了し、撮影開始。
いやらしさを感じさせない現場
AVの撮影というと、いやらしい雰囲気がムンムンなのではないかと思っていたのですが、男優とのカラミがないことや、見学させてもらったシーンは裸になる女優さんがなかったせいもあり、全くいやらしさは感じませんでした。
また、小室さんの隣にいる茶色いぬいぐるみは「ペニ助」という男性器モチーフのキャラクターで、小室さんとペニ助が掛け合いながらオナニーについて解説します。このペニ助の位置が難しく、ペニ助を動かす役兼声優の方がカメラに写ってしまわないよう、何度も位置を調整していました。
長台詞も完璧な小室さんに一同感心!
撮影は順調に進んでいきます。スタッフも筆者も感心したのは、小室さんが全く噛まずに長台詞を言うこと。一発OKが出るカットもあり、監督も「さすがですね!」と絶賛していました。
完璧な小室さんでしたが、とあるテストシーンではラブグッズの名称を忘れてしてしまい、「なんだっけ!?」と笑顔でカメラに向かって一言。一同笑いの渦に包まれ、張りつめていた緊張感が一気に和やかムードになる場面もありました。
この日の小室さんの撮影は無事終了。初めてのAV撮影現場見学、「怖くていかがわしい現場なんだろうな」という先入観が崩れ落ちました。出演者もスタッフさんも、一丸となり、魂を込めて作品を作っていることが、ビシビシと伝わってきました。