バルセロナから神戸に加わったアンドレス・イニエスタに続き、スペインを代表するビックネームがJリーグにやってくる。

 7月10日、サガン鳥栖はアトレティコ・マドリーのフェルナンド・トーレスを完全移籍で獲得したと発表した。

 アトレティコ・マドリーのカンテラで育ったフェルナンド・トーレスは、1999年に15歳の若さでトップチームとプロ契約。最初の2シーズンは2部リーグでプレーしたが、プロ3年目となる2002-2003シーズンからトップリーグに活躍の場を移し、19歳の若さでチームのキャプテンに就任。同シーズンにはリーガ・エスパニョーラで得点ランキングの3位となる19得点をマークし、その名を世界に轟かせた。

 以降はリバプール、チェルシー、ミランでプレー。とりわけ、2007年から籍を置いたリバプールでは加入1年目にリーグ戦で24ゴールを挙げるなど、大きなインパクトを残した。
 
 また、スペイン代表としても長きに渡って活躍。10年の南アフリカ大会ではスペイン初の世界制覇に大きく貢献し、2008年と2012年にはEUROを制するなど輝かしい実績を持つ。

 愛着のあるアトレティコ・マドリーに戻って4年目のシーズンを迎えた昨シーズンは、リーグ戦27試合に出場して5ゴール。得点数こそ減ったが、34歳となった今も勝負強さやディフェンスラインの背後を取る巧さは健在だ。

 今シーズン限りで多くの時間を過ごしてきたアトレティコを退団すると発表してから、新天地にはMLS(メジャーリーグサッカー)、中国、日本などが挙がっていた。

 最後は鳥栖と中国の北京人和の一騎打ちとなっていると一部で報道されていたが、日本行きを決断したフェルナンド・トーレス。10日に行なった会見で、「本当に特別な気分だ」と新たな挑戦に意気込みを語っている。

「鳥栖は僕に興味を持ってくれた最初のクラブだったんだ。それとスポーツの面で素晴らしいプロジェクトを提示してくれた。僕にとって日本やJリーグでの経験は素晴らしいものになるだろう。

 スペイン、ドイツ、フランスからもオファーがあったが、ヨーロッパでやるつもりはなかった。全く別の場所でチャレンジしたかったんだ。鳥栖は僕のために努力をしてくれて、信じてくれた。

 Jリーグはとてもタイトなリーグだと思っている。常に短い期間で結果を求められていると思う。そしてイニエスタっていう偉大な友人もいる。とにかく鳥栖を助けるとために何でもやろうと思う」

 イニエスタに続く、大物プレーヤーの鳥栖入りでJリーグは益々活気づきそうだ。

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