米国ラスベガスで開幕した世界最大の家電見本市 CES 2016会場より。ファーウェイは新フラグシップスマートフォン Mate 8をグローバル発表しました。

特徴は新世代の高性能オクタコアCPU Kirin 950を採用する点。またバッテリー容量は4000mAhで長時間駆動できます。背面の指紋認証にも対応。海外では2016年第1四半期に発売予定。日本市場における発売は現時点では未定です。価格は€599(約7.6万円)。

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HUAWEI Mate 8の主な仕様は、6.0インチ フルHD(1920 x 1080)液晶、Hisilicon Kirin 950 オクタコアCPU、3GBのRAM、32GBのストレージ容量など。

プロセッサのKirin 950は、ARMの新CPUコア Cortex-A57 / A53 のbig.LITTLEオクタコア構成。具体的にはCortex-A57(2.3GHz)が4つ、Cortex-A53(1.8GHz)が4つの計8コアCPUです。GPUにはARMのMali-T880を採用しています。このように最新のモバイルプロセッサを搭載するため、パフォーマンスはかなり抜群。アプリの起動は高速で、スクロールやスワイプ操作に引っかかりを感じません。現行のスマートフォンと比べて1ランクくらいにサクサク動くという印象です。

イメージセンサーサイズはiPhone 6s Plus以上

またカメラにもこだわったと言います。イメージセンサーにはソニーのIMX298を採用。センサーサイズはiPhone 6s Plusより大きい1/2.8"であることをアピールします。センサーサイズが増えたことで、先代のMate 7に比べるとダイナミックレンジは20%向上したとしています。

画素数は背面が1600万、前面が800万です。光学式手ぶれ補正や、自撮り時のビューティー機能も充実しています。

高級感のある金属筐体を採用

いざ実機に触れてみると、金属の表面がさらさらしていて高級感があります。エッジにはダイヤモンドカットが入り、背面はほのかにラウンドを帯びており手に馴染みます。

なお担当者は『コンパクトな6インチ』と話します。6インチというとスマートフォンではかなり大型の部類ですが、ディスプレイの余白部分(ベゼル)をできるだけ狭くした狭額縁設計を採用。持ち方を工夫すれば片手での操作も十分容易に感じます。また、ベゼルが細いので、手で持ってみるとまるで映像だけが宙に浮いているような感覚さえ覚えます。

指先と指の第2関節でのタップを区別

また、指先と指の関節でのタップを区別するナックルセンス機能も搭載します。

ナックルセンスでは指の第二関節にさまざまなジェスチャーを割り当てており、例えば画面にアルファベットを描くことで、事前に割り当てていた任意のアプリを起動可能。Cと書くとカメラ表示、Mと書くと音楽アプリを起動するといった具合です。ユースケースとしては、例えばブラウザを表示していても、アルファベットを描くだけで指定したアプリに切り替わるのは便利です。

背面には指紋センサーを備え、軽く触れるだけですぐに端末のロックを解除可能です。

Huawei Mate 8の価格は、通常版の3GB RAM+32GBストレージが599ユーロ、プレミアム版の4GB RAM+64GBが699ユーロです。

金属の高級感、高性能なKirin 950プロセッサの搭載などで、サムスンの高級機やiPhoneシリーズとも肩を並べることができる仕様に仕上がっていると感じます。Mate 8のグローバル発売は2016年Q1を予定、日本発売は現時点では未定です。