いまテレビ番組を仕切る司会者「MC」に熱い視線が注がれている。従来のリーダー型司会者や、そつのない優等生の司会よりも、親しみがあり時にツッコみ、時にイジられる“愛されMC”の出番が増えてきているのだ。そこで、次にブレークしそうなMCは誰なのか?テレビコラムニストの木村隆志さんに聞いてみた。

【バカリズム】
「脚本家としても活躍するほど頭がいい人で、コメントも信頼できます。物腰がとても柔らかいため、毒舌を吐いても嫌悪感がない。脱力感もあります。彼も出演している『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演している人は全員MC力にたけた人ばかり。一言で人を引きつけて笑わせることができる、賢さがあります。この春から深夜の音楽番組『バズリズム』(日本テレビ系)のMCもスタートしているので注目度大ですよ」

【博多大吉】
「僕は30代後半〜40代がMC適齢期だと思っています。彼はインテリ風な雰囲気をもちながらも苦労人で、父親でもあります。見た目もイケメンでスマートさを感じますね。あの博多弁も自然体で、『そのへんにいそう』な親近感もあります。後輩芸人に“熱く”語る「大吉語録」が有名ですが、それでいて“残念感”があるので、それもふくめて親近感のかたまりなんです。彼も『有吉反省会』に出演してますね」

【DAIGO】
「大穴枠としてDAIGO!以前は正統派ロッカーとしてクールな姿を見せていましたが、『うぃっしゅ!』でマルチタレントとして活動を始めてから、今では、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)、『白熱ライブビビット』(TBS系)などに出演するなど、朝昼晩を問わず、あらゆる番組に登場しています。もともと、嫌われない上品さがあり、立ち居振舞いもしっかりしていますので、誰からも好かれます。それに加えこの夏、『24時間テレビ』のマラソンランナーに決定しました。24時間を走り抜き、苦闘している姿を視聴者が見れば好感度はさらに上がるはず」

【石井亮次アナウンサー】
「関東での放送が始まった『ゴゴスマ』(CBC)でMCを務める石井亮次アナウンサー。少し間が抜けていて、かわいらしい感じがいいんです。進行もできるしボケられる、実力を兼ね備えたアナウンサーなので、ポスト宮根誠司・羽鳥慎一になる可能性大ですよ」