U-22ミャンマー代表との試合を翌日に控え、前日練習を行ったU-22日本代表。今季、湘南から福岡に期限付き移籍したDF亀川諒史は左SBと右SBをこなし、ユーティリティー性を発揮していた。
「湘南でも右と左を半分くらいずつやらせてもらっていたし、井原(正巳)監督(福岡)からも両方できるようにと言われています。だから、どちらのサイドの方がしっくりくるということはないですね」と右も左も苦にしないと語ると、「両サイドをこなせるのが、自分のストロングポイントの一つだと思っています」と胸を張った。
2月14日に行われたU-23シンガポール戦では左SBの位置で出場しながらも、高い位置でのプレーを続けて好機を演出している。まずは守備をしっかりこなすことを心掛けているが、チームにとって大きな武器となる攻撃に厚みを加えるオーバーラップも十分に意識している。それが、たとえ無駄走りになろうともだ。
「上下動を続けられる運動量は自分の持ち味だし、守備から攻撃に切り替えて前への推進力を生むことは所属クラブでも代表でも変わらずに心掛けている部分です。自分がたとえボールをもらえなくても、ボールホルダーを追い越してチームを助けられればいいと思っています」
決してエリートではなかったと自身は語る。「僕はずっと年代別代表に入ってきたわけではなく、常に年代別代表でプレーしている選手に比べると、海外の選手と試合をこなすという経験も足りません」。だからこそ、与えられた出場機会は大事にしようとしている。「ミャンマー戦では先発にしろ、途中出場にしろ、ピッチに立ったら自分の特長を出して結果にこだわっていきたい」と、サイドのスペシャリストはピッチに立った際に持ち味を存分に発揮しようと準備している。
(取材・文 折戸岳彦)
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