ヒトの平均体温は36-37度といわれます。普通は「36.5度で平熱」なんて言い方をしますよね。では、ヒト以外の動物の体温はどのくらいかといいますと……。

■みんなヒトより熱があるのです!

まず、ヒトと一緒に暮らすことの多いペットの動物たちの体温を見てみましょう。

イヌの平均体温:38.5度
ネコの平均体温:38.5度
ウサギの平均体温:38-40度
ハムスターの平均体温:37-38度

イヌやネコを抱っこするとあったかなのは、彼らの体温がヒトより高いからですね。イヌやネコは「なんだかひんやりするなあ」と思っているかもしれません。夏にイヌやネコが抱っこされたがるとしたら、その方が快適だからかも……。

ハムスターを飼育している人に聞きますと、ハムスターは冬には低体温症にならないように気を使ってあげないといけないそうです。体温が下がると、眠ったまま起きず、心拍数も極端に減った「疑似冬眠」という状態になってしまうそうで、こうなると死にやすくなるので要注意だそうです。

温めてあげましょうね。

その他の身近な動物の体温を見てみましょう。

ウマの平均体温:37.5度
ウシの平均体温:38.5度
ブタの平均体温:39度
ヤギの平均体温:39度
ヒツジの平均体温:39度
ニワトリの平均体温:42度
鳥類一般:38-42度

鳥類も含めて一般的に哺乳類はどの動物もヒトより体温が高いですね。ちなみに、調べてみましたらクジラの体温は「36-37度」だそうです。

■体温が低いと長生きする!?

上記のように、他の動物と比べるとヒトの平均体温は低いことが分かります。この平均体温の低さが「長寿」につながっているのでは? という研究もあるそうです。

面白いのは、アメリカの国立老化研究所(National Institute on Aging NIA)が「体温が低いヒトと高いヒトで寿命が違うか?」を調べたデータがあることです。それによりますと「体温の低いヒトの方が長生きだった」そうです。

このデータには懐疑的な学者さんもいらっしゃるようですが、その一方で、もし人間が変温動物で体温を下げることができたらどうなるか? という試算をした生物物理学者がいます。それによりますと「2度下げると平均寿命は100歳になるのでは!?」だそうです。

⇒上記は、Barnett Rosenbergさんらの研究『The kinetics and thermodynamics of death in multicellular organisms』によります
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0047637473900237

(高橋モータース@dcp)