方向音痴な人たち(私のこと)の生活に大革命を起こした「Googleマップ」に「3D体験」できる機能が隠されていたと一部で話題になっている。
……Googleマップで3D体験? 一体どういうことだろう。
Googleマップに隠しVR機能があった
モバイルアプリ版Googleマップを「ストリートビュー」表示にすると画面下に「回転マーク」が表示される。これを1回タップするとモーションセンサーと連動し、スマホを動かした方向に視点が切り替わるのだ。そのまま「矢印」を押して前後に視点を移動させたり、周囲を見渡したりということが可能。
「3D体験」機能とは、その「回転マーク」を2回タップすることで使えるようになる「サイドバイサイド」表示のことである。
普通に使っていても画面が左右に二分割されるだけだが、同じくGoogleが公開したダンボールVRゴーグル「Cardboard」などを用いれば、擬似3D体験が可能となる。
動きが通常よりも若干スムーズになるが、上下左右の視点移動にしか対応しておらず「前進」や「後退」はできない。また、もともとあったストリートビューのデータを半ば強引に3D表示対応しているため、やや物足りなさは否めない。
エキストラとして映画に出演できるようになる?
こうも簡単に話題のVR体験が楽しめるとは、相変わらず可能性を感じさせてくれる”遊びごころ”ではないだろうか。
例えば、いつもやり取りしている地図データをVR対応にすれば、いくら丁寧な説明と指示の描かれた地図を渡されても道に迷ってしまう、私のような人間でも現場の様子が格段にイメージしやすくなる。企業や各駅、商業施設のWebサイトでも同じように活用すれば、より分かりやすく道順を説明出来るかもしれない。
また、TVゲームや映画といったエンターテインメントの分野でも応用が期待出来るだろう。主人公が街をあるく様子を、まるでエキストラのように実際にその場にいる一般人の視点で楽しめたり、世界中を舞台にしたリアルアドベンチャーゲームも夢ではない(そして擬似空間なら道に迷う心配もないのだ!)。
残念ながら、現在はAndroid版Googleマップアプリのみの対応。同OS端末をお持ちの方は、一足先にVR体験を楽しんでみてはいかがだろうか?
*参考:Check out a VR easter egg in Google Maps with Cardboard In case you missed…