路線図や乗換案内、どちらのドアが開くかなどをを乗客に教えてくれるトレインビジョンを再現しようとすると、知識や技術だけでなく膨大な時間がかかってしまいます。そんなトレインビジョンをXMLファイルの書き換えだけで作成可能にしてしまうソフトウェアが「誰でもトレインビジョン」ということなので、実際に試してみました。

首都圏鉄道案内所 'hibiya.hannnari.com'

http://hibiya.hannnari.com/material/lcd/lcd.html

「誰でもトレインビジョン」を使ってトレインビジョンを作成するには上記URLを開き、ページの左側にある「ダウンロード」をクリックします。



「誰でもトレインビジョン」に安定版はなく、十分にテストされていない不安定版しかありません。不安定版は32bit版・64bit版があり、今回は「MRG07 64bit EDITION Ver14.11.1」をクリックして64bit版をダウンロード。



「ファイルを保存する」にチェックが入っていることを確認して「OK」をクリックします。



保存したZIPファイルから「lcdMaker.bat」を選択して実行。



「lcdMaker.bat」を実行すると、XMLファイルの選択画面とコマンドウィンドウが開きました。



XMLファイルの選択画面で、「誰でもトレインビジョン用サンプル路線データ」をクリックして、サンプルデータを確認してみます。



「【有楽町線】新木場発西武線直通石神井公園行き.xml」を選んで「開く」をクリックすると、サンプルのトレインビジョンが再生されます。



「【有楽町線】新木場発西武線直通石神井公園行き」のトレインビジョンの詳細は下記のムービーから確認可能です。

「誰でもトレインビジョン」の【有楽町線】新木場発西武線直通石神井公園行き - YouTube

こちらは「新木場」の構内図。エスカレーターやエレベーターの位置まで正確に再現されています。



駅名のひらがな表示や……



アルファベット表示にも対応しており、かなり本格的。



キーボードの「→」で次の画面へ進むと、有楽町線の路線図が表示されました。



駅名もアルファベット表記のものがあり……



しばらく操作せずに放置していると、「こちら側のドアが開きます」というメッセージと共にドアが出現。



ドアが開いて「足元にご注意ください」と表示。



「→」を押して次に進むと「辰巳駅」に到着しました。



……という具合にトレインビジョンを完全再現。ただし「誰でもトレインビジョン」の魅力は自分でトレインビジョンを作成できるところにあります。



サンプルで再生した「【有楽町線】新木場発西武線直通石神井公園行き.xml」のテキストはこんな感じになっていて、テキストや数値を変更するだけで自分だけの路線図を作成できるというわけ。



試しに阪急宝塚線を少しだけ再現してみようと、「train for」を「梅田」に、「through」を「阪急宝塚線」に、「type」を「各駅停車」に変更し、駅名を示す「name」に阪急宝塚線の駅名を入力してみました。



書き換えたXMLファイルを再生すると路線名や駅名が反映されました。構内図や乗換路線は書き換えていないので、有楽町線の情報のままです。



路線図表示でも駅名の変更を確認。



あとは乗車時間や乗換案内を書き換えれば、阪急宝塚線のトレインビジョンを完全版にすることができます。



なお、書き換えた内容が間違っている場合、どこがどのように間違えているのかをきちんと教えてくれます。



当然ですが、実在しない路線・駅でも問題ないので、完全オリジナル路線のトレインビジョンを作成して遊ぶことも可能です。