複数の韓国メディアによると、韓国南部・全羅南道木浦市で、同国の南陽乳業が販売する粉ミルクからカエルの死骸が見つかり、大きな波紋を広げている。混入経路はまだ分かっていないという。

 報道によると、木浦市在住のA氏は南陽乳業の粉ミルクを知人からプレゼントされ、13日に開封した。19日に生後6カ月の女児にミルクを飲ませようとしたところ、中から干からびたカエルの死骸を発見した。カエルの大きさは4.5センチほどだった。

 南陽乳業側は21日、「生産過程でカエルが粉ミルクに混入する可能性はない」としてカエルの混入を否定。南陽乳業によると、製造工程では粉ミルクを7回ろ過しており、4.5センチのカエルがそのまま通り抜けることはできないという。生産工場がある世宗市も、工場の点検を実施したが、カエルが混入するような問題点は見当たらなかった。

 世宗市は今後、混入経路を明らかにするため、問題の粉ミルクの流通ルートを調べる方針だが、難航しているという。世宗市は、「流通に問題があったのかどうか調査を行う予定だが、A氏が知人について語らないので購入ルートが分かっていない」と説明した。

 一方、南陽乳業側は、原因究明のため木浦警察に捜査を依頼した。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)