(台北 16日 中央社)台湾プロ野球、エレファンツの日本人右腕、真田裕貴が15日、本拠地・新荘球場(新北市)でのモンキーズ戦にリリーフ登板、1回1/3無失点で27ホールド目を挙げ、シーズン記録を塗り替えた。これまではライオンズの高建三が2011年にマークした26ホールドが最多だった。試合はエレファンツが6−3で快勝し単独首位に立った。

昨年までジャイアンツでプレーした真田はこの2月にエレファンツに入団し、開幕からリリーフ陣の柱としてチームの勝利に貢献してきた。この日も1点リードの7回2死から3番手で登板、6回まで2安打の郭永維を外野フライに打ち取って1、2塁のピンチをしのいだ。投げた1回1/3で5人の打者と対戦したが、被安打は1本のみで四死球はなかった。

試合後のヒーローインタービューでは来台1年目での記録更新について「チャンスを与えてくれたコーチと自分を支えてくれたチームメートやファンの皆さんに感謝したい」とコメントした。

今年で24年目のシーズンを迎えた台湾プロ野球だが、近年は日本人投手の活躍が目立っており、元西武の横田久則は2003年、エレファンツのエースとして最多勝利のタイトルを獲得、元日本ハムの正田樹はブルズ(現ライノズ)入団1年目の2009年、最多勝利と最多奪三振の2冠に輝いた。正田は2011年12月にヤクルトと契約し、4季ぶりに日本プロ野球に復帰している。

【写真】 試合後、祝福の花束を手に新記録樹立の感想を語る真田

(編集:羅友辰)