“乳首の黒ずみ”といえば、多くの女性が抱える悩みのひとつ。ピンク色の乳首の人もいれば、茶色の人もいますよね。どうして人それぞれ違うのでしょうか? 美容皮膚科専門クリニック「銀座ケイスキンクリニック」医院長・慶田朋子先生に乳首の黒ずみについて伺いました!

「乳首や外陰部は、もともと肌を黒くするメラニン活性が高いので、こすれたりするだけで黒ずんでしまう部位なんですよ。ただ、その程度は肌質によって人それぞれ。体質によって黒ずみやすさは異なるんですよ」

“黒ずみやすさ”が関係していたとは! 全然知らなかった。じゃあ、もしかして「乳首が黒いほど男性経験が豊富」という、古来からの言い伝えは……?

「まったく関係ないです。白人の方はメラニン活性が低いので、経験が豊富だろうがそうでなかろうが、ほとんどの白人は乳首はピンク色のはず。日本人でも、60代以上になればメラニンをつくる細胞の働きが弱まって、乳首の色は薄くなるんですよ。乳首の色が濃いのは、若い人の特徴とも言えます」

乳首の色が濃いのは、若さのしるし! ちょっとホッとしました(笑)。年齢を重ねると、逆にピンク色になっていくんですね。

慶田先生によれば、日本人のスキンタイプは以下の3つに分けられるとのこと。

●ジャパニーズスキンタイプ1:淡いピンク色の乳首
白人に近く、日焼けしても赤くなるだけで黒くならない人。

●ジャパニーズスキンタイプ2:茶色・薄茶色の乳首
日焼けすると赤くなり、そのあと肌が黒くなる人。日本人に多いタイプ。

●ジャパニーズスキンタイプ3:最も黒ずみやすい乳首
日焼けしても赤くならず、すぐに肌が黒くなる人。

また、妊娠中の女性特有の生理現象として、メラニン活性が高まって乳首が濃いこげ茶色になるんだとか! 「自分でも驚くほど黒くなりますが、出産後半年ほどで元に戻るので安心してください。また、これらのスキンタイプや生理現象に加えて、乳頭の炎症も黒ずみの重要な因子」と、先生。

「たとえば、乳頭に湿疹ができやすいアトピー性皮膚炎や敏感肌の方などは、かゆくなったからと言ってかきむしってしまうと、その刺激がメラニンを活性化させてしまいます。すると、乳首が黒ずむ“色素沈着“が起きるんです。やけどや虫さされの痕が黒ずむのと同じ仕組ですね」

ブラジャーがこすれただけでも、肌や乳首にとっては刺激になるということ。でも、ノーブラでいるわけにもいかないしなあ……。

「下着の素材に気を使うといいですよ。あまりゴツゴツにデコレートされたブラジャーでは、その縫い目があたってしまいますから、ツルッとした素材を選ぶと肌にもやさしいですよね」

肌にいい素材なら付け心地もよさそうだし、一石二鳥ですね! これをキッカケに、下着を新調してみるのもいいかも?

<大貫未来/清談社>