ガラパゴス諸島は世界で最初の世界遺産として有名だが、 そのガラパゴス諸島に観光で訪問する場合、必ず立ち寄る町が南米エクアドルの首都「キト」だ。キトも世界で最初の世界遺産のひとつである。つまり、世界で最初の世界遺産12件のうち2件が、エクアドルの物件なのだ。

キトは、インカ帝国時代から繁栄した町だが、世界遺産に登録されている旧市街は、スペイン人が建設した植民都市である。400年以上前の建物がほとんどそのまま残っている街並みは、そぞろ歩くだけでも時の流れを忘れてしまう。

スペイン人が建てた教会や修道院は、キトを中心として南米各地にキリスト教を広め、定着させた。そして今、南米各地には、キリスト教と各地の伝統文化が融合した独自文化が根付いている。