東日本大震災で壊滅的な被害を被った宮城県気仙沼(けせんぬま)市で結成されたご当地アイドルグループ「SCK GIRLS」。同グループのセンターに立つのが最年少11歳の佐々木莉佳子(りかこ)ちゃんだ。

「みんなが元気になるように一生懸命歌っていると、たくさんの声援が返ってきて、それを聞くと私も元気になれるんです」

彼女がアイドルになったきっかけは、津波で自宅が流され、あまりのショックでふさぎがちの娘を元気づけようと、父親が同グループに入れたことだった。しかし当初グループには「恥ずかしい」「ふざけるな」「売名行為だ」といった批判の声が多数あったという。

「いろいろ言われていたのは知っています。でもステージに立って歌っているうちに、そういう人たちを見返してやりたいと思ってきたんです。なので、今たくさんの人が観に来てくれるのがうれしい。だってわざわざ東京から来てくれる人もいるんですから!」

澄んだ瞳で力強く語る彼女。11歳と思えない意志の強さに多くの人が惹きつけられている。

「グループとしても私個人としても、アイドルとしてはまだまだ力が足りません。でもこれからたくさん努力して、将来は日本一のアイドルになって、私の笑顔でみんなを幸せにしたい。一番の笑顔は莉佳子が届けるの」

(取材・文/林 将勝 撮影/佐藤佑一)

●佐々木莉佳子(Sasaki Rikako)

2001年5月28日生まれ 宮城県出身

身長=148cm 血液型=A型 特技=ダンス・徒競走

宮城県気仙沼市から発信する産地直送アイドルプロジェクト「SCK GIRLS」のメンバー。SCK GIRLSの最新情報は公式ホームページ【http://simcitykesennuma.sakura.ne.jp/sck45/】、莉佳子ちゃんの最新情報は公式ブログ【http://ameblo.jp/sck-rikako】まで