<キヤノンオープン 初日◇4日◇戸塚カントリー倶楽部(7,191ヤード・パー72)>
 2013年の「プレジデンツカップ」副主将に任命され、ゴルフ界に大きなニュースをもたらした丸山茂樹が、この日開幕した国内男子ツアー「キヤノンオープン」で4アンダー4位タイと好スタートを切った。
遼、4位タイ発進につながった気持ちの“色”とは?
 しかし、好スタートにも「いっぱいいっぱい。ここ(会見場)で話すような調子じゃない」とトレードマークの笑顔にもどこか疲れが残る。その理由はここ数年悩まされているドライバーの不調だ。「体の不調から曲がりはじめて、ここ2年は重度じゃないけどイップスみたいな症状が出ている。PGAツアーの最後のほうでそういう感じがあって、去年の大怪我をきっかけに覚醒させてしまった」。
 練習日やプロアマなど、プレッシャーのかからない場面では気持ちよく振れているドライバーが、「名前を呼ばれた瞬間に“悪魔”が来る」と本戦に入ると途端に言うことを聞かなくなる。アイアン、アプローチは“世界のマル”と呼ばれた技術を維持しているが、“悪魔”にとりつかれたドライバーは絶好調時の面影を見ることが出来ない状態だ。
 「プレジデンツカップ」副将への抜擢もモチベーションの1つにはなっているものの、「責任を感じるし頑張りたいと思うけど、今の自分を追い込むことはしたくない」と満身創痍で戦っているだけに、必要以上に意識はしていない。「ゴルフはゆっくり時間をかけて取り戻せたらいいなと思う」。好位置で迎える2日目も過度な期待を課すことなく、まずはやっかいな“悪魔”と向き合ってスタートする。

【初日の順位】
1位T:池田勇太(-6)
1位T:佐藤祐樹(-6)
3位:手嶋多一(-5)
4位T:黄重坤(ハン・ジュンゴン)(-4)
4位T:ジーブ・ミルカ・シン(-4)
4位T:ブラッド・ケネディ(-4)
4位T:石川遼(-4)
4位T:丸山茂樹(-4)
9位T:宮本勝昌(-3)他5名
15位T:片山晋呉(-2)他11名
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