中国大手検索サイト百度の掲示板に「日本の株価が下落! 日本製品不買の効果が表れ始めたぞ!」というスレッドが立てられ、スレ主の主張に対してさまざまなコメントが寄せられた。

 尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題をめぐり、中国では反日デモから日本製品の不買運動へと発展しており、中国政府も日本製品の不買は「消費者の権利」だとして、黙認する構えを見せている。

 スレ主が、中国に進出している日本企業を中心に株価が下がり始め、不買運動の効果がさっそく現れてきたと主張したところ、次のようなコメントが寄せられた。

・「日本製品不買をみんなでがんばろう!破壊せず燃やさなくとも、買わなければ十分だ!」・「ボイコットは使える方法だな。これはマネーウォーズだ。テレビでも専門家がこの点に言及している」・「日本政府は態度を軟化したようだから成功しているな。不買を継続して中国人の態度を見せてやろう!」・「これからもがんばろう!無知な奴らに中国が最強だということを知らしめるのだ!」

 など、不買運動を支持するというコメントが大勢を占めた。だが、基本的にボイコットはするものの「寿司(すし)は好きなんだが、できるだけ自制しようと思う」、「アニメだけはやめられない」といった意見もあった。

 しかし、不買運動の効果性を疑問視する意見も少数ながらあり、「中国の株式市場に注目すると憂鬱(ゆううつ)になってくるけど」、「ここ最近の中国も株式市場は軒並み値を下げている」、「日本製品をボイコットしたら、日系企業で働く中国人従業員が失業の危機に面することになる。どうやって失業者を養うのだ?」といったコメントがあった。(編集担当:畠山栄)