7月27日に行なわれたロンドンオリンピックの開会式では、かの女王陛下とまさかの共演を果たし、注目を集めたジェームズ・ボンド(演じるのはもちろん、ダニエル・クレイグ!)。今度はシリーズ最新作(第23作)『007 スカイフォール』(以下、『スカイフォール』)の予告編や劇中写真が次々と公開され、五輪を皮切りに(?)PR活動も幕を開けた。

5月には早くもティーザー映像が公開されていた『スカイフォール』。今回公開された予告編では、ボンドが撃たれ、M(ジュディ・デンチ)が彼の死亡広告を執筆。だがボンドは生き返り(主人公は死なず、とはまさにこのこと!?)、なんとM16本部が爆破されてしまった。どうやら本作では、Mの過去が彼女を苦しめ、ボンドのMへの忠誠心が試されているようだ。

新たに公開された『スカイフォール』予告編

予告編にはその他のキャストも姿を見せている。ヴィラン(悪役)のシルバ(演じるのはブロンドのウィッグをかぶったハビエル・バルデム様! 『ノーカントリー』でのおかっぱ頭とはまた違った印象で...)をはじめ、Mのボス、ガレス・マロリーにはレイフ・ファインズが、そして復帰が期待されていたQ役には、『ダイ・アナザー・デイ』(2002年)でのジョン・クリーズに代わり、若手ベン・ウィショー(しかもボンドよりも年下)がキャスティング。また、ナオミ・ハリス(ボンドガールの"イヴ")やアルバート・フィニー(キンケード役)も出演している。

こちらは海外向け予告編と劇中写真。

『スカイフォール』海外向け予告編


死の淵から生還しました

ボンドとQの対面

悪役は俺にまかせとけ!

「アタシに触れると火傷(ヤケド)するけど、いいの?」(ボンドガール、サヴェリン役のベレニス・マーロウ)

爆破されるM16本部と、それを見つめるM


監督は、1999年の映画『アメリカン・ビューティー』でアカデミー&ゴールデン・グローブの監督賞に輝いたサム・メンデス。彼はどうやら『007』シリーズの伝統は守りつつも、スマートなスリラー映画を作り上げたようだ。

そして最後は、オリンピック用のTVスポット。公開から1週間程度だが、すでに20万近くの再生回数を記録。30秒あまりと短いが、「死」や「女性たちとのからみ(お約束)」、「迫力のバトルシーン」と、作品の主要な部分がしっかりと収められている。

『007』オリンピック用TVスポット


『007 スカイフォール』は、原作者イアン・フレミングの母国イギリスでは10月26日、アメリカでは11月9日に公開。日本では12月1日に公開される予定だ。続報をお楽しみに!