これでシャルケは内田がスタメンに復帰してから公式戦で4連勝。ボルシア・メンヘングラードバッハがホッフェンハイムに負けたので順位が入れ替わり、シャルケは3位に浮上しました。まだ第27節のドルトムントの試合は残っていますが、首位のドルトムントは勝点59、2位のバイエルンは勝点57、3位のシャルケは勝点53、残りは7試合、まだまだ優勝の可能性も消えていませんね。
但し、シャルケはELでも勝ち進んでおり、今度は3月29日に準々決勝、ホームでのアスレティック・ビルバオ戦があります。更に、4月1日に第28節のホッフェンハイム戦、4月5日にアウェイでのアスレティック・ビルバオ戦、と続きます。そして、バイエルンにはCLの準々決勝がありますが、ドルトムントはCLを既に敗退していますので、そこを考えると、やはりブンデスリーガではドルトムントが有利かな、という感じですね。
そして、内田については、スタメン復帰の試合となったアウェイでのトウェンテ戦では、まだコンディション70%ぐらいかな、という感じでしたが、それから3試合をこなしてきたこの試合では、もうコンディションが100%に回復したかな、という感じでした。今季はコンディションが上がって来るまでにかなり時間を費やしましたが、シーズンの終盤には昨季並みのパフォーマンスが見られそうです。
最近の内田のプレーを見ていると、長友のようにゴール前へ入って行くプレーが増えたかな、という感じで、マガトの時には内側に入って行くと怒られてしまう、という事もあって、とにかくサイドライン沿いをオーバーラップするだけ、という感じでしたが、やはり内田の場合はサイドだけではなく内側にも入って行くプレーを増やした方が、よりその能力が発揮できるかなと思います。ボランチみたいにプレーした方が、という感じですね。
但し、内田のプレーについて気になる事の1つには、あまり左足が使えない、という事で、最近の試合で内側に切り返して左足で縦にパスを入れて、それが得点の起点となった、というシーンがありましたが、やはり内側に入って行くプレーを増やす場合には、左足でのシュートやパス、その質をもっと高める必要があるかなと思います。そしてそれはDFラインでボールを回す時にもそうで、右足だけしか蹴れないと、どうしても相手に詰められた時にGKへのバックパスという事が多くなってしまうかなと思います。
そこで左足でも右足と同じように蹴れれば、GKへ戻さずに、切り返して左足で逆サイドへ大きなサイドチェンジ、という事ができますから、やはりそれができるかできないかというのは大きいので、内田の武器の1つであるビルドアップの能力を更に高めるためにも、もっと左足の練習をして欲しいなと思います。長友の場合は元々右利きですから、やはり右足で大きく逆サイドへ、という事ができていて、それがチャンスを生んだ事も何回かありますから、やはりSBにもそういう能力は必要かなと思います。
それともう1つには、内側を上がって行く場合には、内田の場合には同サイドの縦へパスを入れて前に上がって行く場合がほとんどなのですが、その場合にも逆サイドや中央にパスを入れる方が良いかなと思います。つまり自分の左側ですね。右から来るボールを右足でコントロールするのは難しいですし、その場合には左足でボールをコントロールする必要性が高くなって、それが理由でワンツーなどを上手く内田が受けられない、受けられた時にもボールを上手くコントロールできない、というシーンが何回もあるので、そこも1つ内田には考えて欲しいなと思います。
左足をもっと使えるようにする事。縦の前だけではなく逆サイドも強く意識してプレーする事。そして、もっとドリブルの威力を高める事。内田のこれからの課題は大きくこの3つかなと思います。今のレベルでも欧州で充分に通用していますが、更にレベルの高い選手を目指すのであれば、やはりその3つの課題を克服する必要があるかなと思います。
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