そしてそれは、「4−3−3」であっても「3−4−3」であっても同じ状態なので、やはり、あまり表立っては感じませんが、かなり疲労の蓄積があるのかな、という感じですね。相手に寄せる後一歩、それから、そういう体力的な事だけではなく、疲労が蓄積すると頭の回転も鈍ってきますから、ポジショニングが少し遅れる、読みの鋭さが落ちてしまう、そういうものが少しづつ重なってしまって、ハイプレスが機能しなくなっているのかなと思います。怪我人も多いですし、ここをどう乗り切って行くのか、リーガの優勝に向けては、少し苦難の状態になっているのかなと思います。

しかし、これも毎度お馴染みのパターンだと言えるのかもしれませんが、後半になるとレアル・マドリードのエネルギーが切れてくる。それから、カードを貰うような選手が増えてきて、前半のようには守備ができなくなってくる。そうなってくるとバルサが息を吹き返してきて、結局はバルサが勝つ。前述したように、今のバルサは完璧な状態にあるとは言えませんから、この試合は勝つ大きなチャンスだったと思うのですが、それでも同じパターンを繰り返して負けてしまった。

FW:クエンカ                  アドリアーノ
MF:            メッシ
MF:   イニエスタ セルヒオ・ブスケツ チアゴ
DF:アビダル   プジョル     ピケ   アウヴェス
GK:            ピント

バルサは、最後には、チアゴやクエンカを入れる、余裕とも言える采配を見せました。一見すると個の能力として、バルサに全く劣っていない、バルサ以上かもしれない、と思えるレアル・マドリードなんですが、ベンゼマ、イグアイン、カカ、エジル、C・ロナウド、ペペ、ラス、その他の選手にしても、バルサに勝つためには、もう少しづつ個の能力として足りない部分がある、そのように思えます。バルサ対策としては、今はこれ以上はないという事をやっていると思いますので、やはりそこかなと思いますね。