FW:            ベンゼマ
MF: カジェホン       エジル     C・ロナウド
MF:     シャビ・アロンソ    ペペ 
DF:コエントラン S・ラモス カルバーリョ アルティントップ
GK:           カシージャス

さて、これでモウリーニョはどうしてくるのかな、と思ったのですが、ラスとイグアインに代えてエジルとカジェホンを入れ、上記のような配置の「4−2−3−1」へ変えてきました。C・ロナウドとカジェホンの位置をいつもとは左右逆にして、カジェホンにダニエウ・アウヴェスをケアさせ、C・ロナウドは攻撃に専念させるような感じでした。つまり、C・ロナウドには守備をさせない、いつもの感じですね。しかし、残念ながらこの采配が、裏目に出てしまいました。

後半21分、エジルもそこの守備によく参加していたのですが、ペペがもう次にファールをしたら2枚目のイエローカードが出てしまう可能性も高くなっていましたし、だんだんとバイタルエリアのところの守備も効かなくなってきて、バイタルエリアのところから、オーバーラップしてDFラインの裏へ抜け出したアビダルへメッシからのパスが通り、そのままアビダルが逆転となる2点目を決めました。アビダルはそういうプレーをしないだろう、だからC・ロナウドを右へ、という事があったと思うのですが、その裏を完全に突かれてしまいましたね。

FW:            ベンゼマ
MF: カジェホン       エジル     C・ロナウド
MF:     シャビ・アロンソ   グラネロ
DF:コエントラン S・ラモス カルバーリョ アルティントップ
GK:           カシージャス

という事で、試合はそのままスコア「1−2」で終了。レアル・マドリードの逆転負け、バルセロナの勝利、という結果になりました。もう少しなんですけどね。C・ロナウドが、守備をしつつ攻撃でも高いパフォーマンスを発揮できる。もしくは、ベンゼマ、イグアイン、カカ、エジル、彼らが2人ぐらいでも、C・ロナウドがいなくても、バルサから得点を奪う事ができる。更には、ペペが、カードを貰わないでも守備をやり通せる、ある程度の質のあるパスを前に配給できる。そうなってくれば勝てるようになるのではないか、という気がします。

FW:イニエスタ      サンチェス
MF:            メッシ
MF:     セスク セルヒオ・ブスケツ シャビ
DF:アビダル   プジョル     ピケ   アウヴェス
GK:            ピント

一方のバルセロナですが、布陣は上記の通りですね。そして、前半は苦戦しました。いつものパターンで、バイタルエリアで起点を作れない事によって、攻撃が機能性を落としてしまう。それによって、C・ロナウドにケアされていた、という事もありましたが、ダニエウ・アウヴェスも高い位置へなかなか行けず、という感じでした。また、GKからパスを繋ぐ、前に大きく蹴らない、という事は当然知られているので、そこにハイプレスを仕掛けられて苦戦する、という事もそうでした。

そして、とにかく最近のバルサというのは、少し前までと比べてハイプレスの威力が落ちている。そこが一番の問題ですね。失点シーンもそうですが、少し前までのバルサだったら、C・ロナウドにボールが渡る前のところで相手の攻撃を止めている。ベンゼマのところ、もしくはその前のところで止めている。もしくは、C・ロナウドのところにボールが渡る頃には、相手の攻撃をヘロヘロにしている。それがバルサの強さでもあったのですが、今は、簡単に前へボールを繋げさせてしまう、もしくは、相手の攻撃の威力を落とさせる事ができずに、ゴール前まで攻め込ませてしまう、という状態になっています。