――松田さんはいかがですか?ハードボイルド的な出来事がプライベートであったりしませんでしたか?
松田:……ないですねぇ。大泉:お前、それで乗り切れると思ってんのか!俺がこんだけしゃべっているのに。
――小雪さんが演じる「沙織」の様な女性との恋はいかがですか?
松田:僕は、1回ぐらいしか撮影で一緒にならなかったんですよね。クラブで会うシーンの時だけですけど、素敵な女優さんだな、と思いましたね。――沙織のいるクラブに二人が怒鳴り込むシーンですね。恋に落ちそうでしたか?
松田:ずっと一緒だったので、どぎまぎしていましたね。ちょっと華やかな場所だったし。でも、華やかなところに行ったことがない高田の気持ちに通じる部分があったから、その気持ちそのままでやりましたね。大泉:あの時の高田はちょっと高揚感があるんですよ。
松田:「金払えねえぞ」とか。
大泉:そうだよね、言ってたよね(笑)。なんかセリフにないことボソボソ言ってた。
松田:言ってましたね(笑)
大泉:「俺は払えないぞ、ここは」「大丈夫か?」とかボソボソ言って…。あそこのシーンは、僕が怒り心頭で行っているところでしょ?
松田:そうですね。僕は割と楽しんでて(笑)
大泉:僕は沙織がものすごく悪い女だっていうのが分かって「この野郎!」と思って乗り込んでいるから、怒っているんだけど、その横で「すげーな」とかぶつぶつ言ってるのよ。「金払えねえぞ」とか。この温度差がまたおかしいよね(笑)。
――微妙に温度差があるところもありますが、BARに何ということもなく二人集まってお酒を飲んで…、探偵と高田は男子にとって憧れの関係ではあるかもしれないですね。
大泉:この映画は、男が憧れるものが詰まっていますよね。たぶん原作者の東さんも自分の憧れというか、こういう雰囲気って良いよねって言いながら原作を書いているだろうし、その原作を今回映画にしようと思っているのもプロデューサーも監督も男だし、男の憧れみたいなものが詰まっている気がする。探偵と高田はあまりベタベタしている関係ではないし。高田には、普通にお金払っているからね(笑)。バイトとして雇っている関係ではあるんだけど、やっぱり何か繋がっているものがあって、そういう関係って憧れますよね。作品の中だけではなく、プライベートでも名(迷?)コンビとなった大泉洋と松田龍平。脱線しまくりのインタビュー取材に記者一同も笑いっぱなし。終始なごやなか雰囲気だった。本作のマスコミ試写会は、立ち見が出る程で大泉も「お金を取れば良かった」と冗談を言う程の反響ぶりだった。映画『探偵はBARにいる』は、9月10日から全国ロードショーとなる。
・『探偵はBARにいる』オフィシャルサイト
・MOVIE ENTER × 『探偵はBARにいる』特集
・【編集部的映画批評】こんな時代だからこそ、ハードボイルドな男がモテる!
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