南米の選手がいると違うようだ。インテルのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、13日に行われた下部組織とのテストマッチで、ほぼ完全なメンバーを起用することができている。そして、すぐに重要な答えを手にすることができた。
 
それは8−0という結果だけを指しているのではない。ドッピエッタを記録したFWディエゴ・ミリートや、同じく1ゴールを挙げたMFエステバン・カンビアッソ、さらにDFルシオやDFマイコン、そして負傷から回復したサントスから加入のDFジョナタンと、南米の選手たちが良い兆しを見せたからだ。
 
ガスペリーニ監督は『インテル・チャンネル』に対し、「最高の練習となったね。リズムも良かったし、激しさもあった。特に前半はね。下部組織の子たちが頑張ってくれたからでもある。彼らはとてもよくやってくれた。インテルには重要な下部組織があるということを裏付けてくれたね」と語った。
 
先を見据えて選手たちを休ませるべく、コパ・アメリカを戦った選手たち抜きでミランに敗れたイタリア・スーパーカップのことは過去となった。15日からガスペリーニ監督の下には、GKジュリオ・セーザル(18日までバカンス延長)を除くすべての選手たちが戻ってくる。
 
南米の選手たちはすでに調子が良いところを見せている。その筆頭が、負傷続きで昨季を実質的に棒に振り、3冠を獲得したときのように主役の座を取り戻そうと意気込んでいる様子のミリートだ。特に、FWサミュエル・エトーが移籍することになれば、インテルは本当のプリンシペ(ミリートの愛称)が必要となるだろう。
 
ガスペリーニ監督は現状に満足しているようで、次のように話している。
 
「直近になって戻ってきた選手たちは、すでにまずまずのコンディションにあることを見せてくれた。キャンプからやってきたほかの選手たちから、それほど離れていない状態だ。つまり、バカンス中も準備をしてきたということだね。これで良い。テクニカルなクオリティー以外にも、献身的な姿勢やパーソナリティーもあるということだからだ。ただ、それがいつだってこのグループの堅固な土台となっていたことは分かっているけどね」