この勝利はもちろん、日々の練習で技を磨いてきた選手たち、そしてスタッフたちの勝利である。
さらに言えば、日頃あまり陽の当たらない場所で地道に女子サッカーの強化に努めてきた関係者の方々全員の勝利でもある。
そして同時に僕は、今こそ女子サッカーを応援し続けてきたファンに胸を張ってもらいたい。
たとえガラガラのスタンドでも、数百人しか観客がいなくても、その数百人がこれまでの女子サッカーを支えてきたことは間違いない。
そして選手たちと一緒に戦ってきたファンの存在なくして、この歴史的勝利はあり得なかった。
僕が昨年、初めて日テレ・ベレーザの練習を見学に行った際、はじめのうち見学者は僕ひとりだった。
途中から2人ほど増えたけれども、Jの練習では少なくとも数十人は必ず集まっていたのを知っている身としては、ちょっと衝撃的な光景だった。
それでも女子サッカーは、そんな少数のファンの応援で成り立っている。
なでしこジャパンの達成した快挙は、確かに素晴らしい。
それでもこの大金星は、何も無いところから突然生まれてきたわけではない。
真夏のヴォルフスブルクで実現した歴史的勝利。
これはなでしこジャパンの強化に尽力してきた全ての関係者の勝利であるとともに、
これまで女子サッカーを応援し続けてきた、全てのファンの勝利でもあったのだ。
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