『STAY』『CLOSER』などのヒット曲で知られるアメリカのR&Bシンガー Ne-Yo(ニーヨ, 31)は、震災直後の3月19日、22日、24日に来日公演を決行した。深い悲しみに包まれながらも自分を迎えてくれた日本人の人柄に強く心を打たれたという。

「この地で主に目の当たりにしたのは、人々が集まって寄付をし、仲間を助け合う姿だった。みんながコンサートに来てくれることについて言うと、信じられないくらい素晴らしいと思った。地震のことを知らなければ、地震があったことに気づかないだろう。みんな、コンサートを楽しみにやってきただけなんだ。それが日本の人たちのスピリットというものを物語っている。誰もが前に進み、くじけることなくモラルを高く保っている。そこに感心させられたよ」とNe-Yoは米MTVとのインタビューで答えている。

Ne-Yoは震災の被害にかなりのショックを受け、今回の公演のためにクリエイティヴマンプロダクション、TBSと提携しチャリティー・ブレスレットを製作、横浜/東京公演で限定販売した。
「グッズの売り上げだけで約10万ドル(約810万円)を集めることができたんだ。この収益はすべて地震と津波の被災者に贈られる。当たり前だけど、コンサート自体の売り上げの一部もだ。俺たちはここで、歌ったり踊ったりすること以外でも貢献できているのさ」とNe-Yoは語った。

3月19日に行なわれた名古屋公演の模様をおさめた映像は、オフィシャル・サイトで公開されている。ステージでも「ニッポン!コンニチワ。ガンバッテ、ニッポン」と日本を応援。日本行きを拒否したバック・ダンサーも出たとのことだが、Ne-Yo本人は来日前に「クレイジーだっていう人もいるが、俺は、音楽を通じ愛を広めるために日本へ行く。神がノーというまでショウは続く!」とツイートしていた。

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