――11月13日と14日には「中川翔子 超貪欲☆まつり IN 幕張メッセ」が控えてますが、5周年記念ライブに向けて考えられてることは?

中川:ツアーだと積み重ねて増やしていくとかはあるけど、武道館とC.C.Lemonホールみたいにもう1回で決めてく「これは間違いないセットリストだ、ドーン!」みたいなことでもなく、初の2デイズで、会場も広いからどう使うのか?って。本当に是非皆さんの貪欲なテンションを信じて「一緒にやろう!」という気持ちなので、ちょっと文化祭みたいに、みんなも何かやってくれたら楽しいなとも思うし。2デイズなので、セットリストもちょっと違うと思うんですけど、どっちももう振り切ったことをしたいですし。映像だけじゃなく「何かに乗りたいな」とか思うんですけど、何かは分からないです。

――昨年1月にセカンドアルバム「Magic Time」を出されてからシングルも5枚溜まりましたが、サードアルバムに向けて考えられていることはありますか?

中川:シングルも溜まってきたし、アルバムが出るとしたら、コンサートのことをすごく考えて、これとこれは絶対にやりたいって。武道館は1回ベスト的なセットリストでもあったと思うんですけど、自分でセットリストを作らせて頂いたりすると改めて、あとこういう曲とこういう曲もここにあって欲しいみたいなのが出てきたり。やってても、もう1曲こういうのがあったらいいのになとか、すごく思うようになってきたので。でも言葉のニュアンスが、専門用語とかアレンジでどうとかも全然分かんないので、皆さんを結構困らせちゃってるんですけど(笑)。やっぱり、やるのも歌うのも自分なので、曲げたくないなっていうのはありますね。

――よりライブを意識しつつ、自分の意見も採り入れて作品を作るようになってきたと。

中川:そうですね。前作で初めて全作詞をやらせて頂いて、この間友達がその曲をカラオケで歌ってくれて、「作詞:中川翔子」ってカラオケだと歌詞が出るから。「これを自分で書いたのかぁ」って、当時はテンパってて分からなかったけど、「やって良かった」ってすごく思ったので。やっぱり「残ることがしたい」と思うと、歌詞ももっと書けるようになったらいいなって。

――今後、音楽以外でやりたいことはありますか?

中川:この夏にダイビングの免許を取ったので、早く活用して色んな海に潜りたいですね(笑)。今度ロケでパラオに行けるので、ウミウシに会いたいなと思います。相模湾の辺りに、深海からの海流で浅い所に深海魚とかが上がってくる所があるみたいで、潜っていいなら潜りたいなとか(笑)。いつもココリコの田中さんがダイビングして、見付けるとパッて「この生き物は、何科の何だ!」みたいに生態まで全部言えるので、一緒に潜ったりして田中さんになりたいですね(笑)。

――普段、図鑑などを読まれたりして、海洋生物の生態系や環境などについて気になることはありますか?

中川:ちょうど昨日、もう全然何の気無しに「戦国BASARA」をやりながら、合間に図鑑を見てたんですけど。これまで生命が発生してからの99%が死に耐えてるとか、3度も大絶滅が起きてるっていうことを見て衝撃を受けちゃって。しばらくもうポカーンとしちゃったぐらいショックで、恐ろしくなっちゃったので。今こんなに進化して、この時代にこうやって好きな歌を歌っていられて、みんなと出会えてるこの奇跡たるや!と思って(笑)。好きなことだけじゃなくて、もっと知らない素敵なこと、これから好きになることもいっぱいあるだろうし、色んな生き物に出会いたいし、海に行きたいと思っちゃいました(笑)。

中川翔子インタビューライブレポート - アーティスト情報