永遠のライバルであるブラジルとアルゼンチンの舌戦が止まらない。ブラジルFWルイス・ファビアーノは南アフリカ・ワールドカップ、グループリーグ第2節のコートジボワール戦で、ハンドによるゴールを決めた。同選手が「神の手」と語ったことについて、アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ監督は「神の手じゃない」と否定しているが、今度はこれにブラジルMFカカーが反論している。

「L・ファビアーノのゴールについて、マラドーナのような人が話すのは面白いね。彼はハンドのゴールに詳しい人だからだ」

「いずれにしても、電光掲示板にL・ファビアーノのゴールシーンが映し出され、僕の退場に関しては映されなかったことには考えさせられる。あの退場は僕が短気を起こしたからではなく、シミュレーションによるものだ。たぶん、FIFAは何も映像を出さない方が良いよ。クリスティアーノ・ロナウドと電話で話したけど、彼も僕の退場は不当だったと言っていた」

「今回の審判たちはとても厳しい」と話すカカーは、次のようにも続けている。

「何が起きたかは、みんなが見たはずだ。ピッチ上でブラジルは正しかったし、ボールのないところでも決して相手に対するリスペクトを失わなかった。セレソンが暴力的なんてことはないんだ。ただ、とてもフィジカルな試合で、後に引くようなことはないけどね」

カカーはコートジボワール戦で2枚のイエローカードをもらい、退場となった。カカーの退場はキャリアを通じても3度目だ(残りの2回はサンパウロ時代)。同選手は2枚目のカードのシーンについて、次のように相手選手のシミュレーションだと強調し続けた。

「すべての試合で見られることが起きたのさ。僕に責任があったのなら、チームメートたちや君らメディアにも謝罪しただろう。でも実際は、(試合後にいつも話す)祖母のベラが主審について僕に言ったことを、君らに明かすこともできないほどだ。ここで繰り返せるような言葉じゃなかったからね」

カカーはこの退場により、グループリーグ最終節のポルトガル戦に出場できなくなる。

「フィジカルを強化するためのトレーニングにこの1週間を充てるよ。友達のC・ロナウドがいるポルトガルと対戦できないのは残念だ。それに、ポルトガルにはブラジルから帰化した選手が何人かいる(デコ、ブルーノ・アウベス、リエジソン、ペペ)。ダービーみたいなもので、この数年間で激しいライバル関係になった相手だから、残念だよ」