かつて日本を賑わし一躍お茶の間の人気者となった格闘家ボブ・サップ。近年、日本ではその姿をあまり見かけなくなったが、どうやら活動拠点を韓国に移しているようだ。

12月19日に放送されたSBSテレビ「驚くべきな大会 スターキング」に、韓国の人気歌手「G-ドラゴン」ならぬ「ボブ・ドラゴン」としてボブ・サップが登場。ポップなリズムにのって華麗なダンスを披露し、韓国の視聴者を大きく沸かした。

また、フィジー出身の巨人カーリとの超人的な力比べや、人気アイドルグループ「KARA(カラ)」のメンバーに催眠術を一瞬でかけてしまうなど、ボブ・サップの多彩な能力を発揮。同番組には10月にも出演しており、その時には「KARAが大好き」と告白していることから、韓国のメディアは「ボブ・サップはKARAの熱烈なファンである」と親しみを持って伝えている。

このほかにも、12月4日にはKBSテレビの撮影でソウルの仁寺洞を訪れたり、お笑い番組の「ギャグコンサート」などに出演したりとかなり活発な活動を行っている。

なぜボブ・サップが韓国に?と思うかもしれないが、実は11月に韓国のマネージメント会社と正式に契約を交わし、韓国芸能界に本格デビューを果たしているのだ。ボブ・サップと契約を交わしたBMエンタープレインは、コメディアンが複数所属している会社として知られており、ボブ・サップの競技日程を除く韓国での活動スケジュールを担当していくという。

韓国では、外国人格闘家といえば、ロシアの格闘家エメリヤーエンコ・ヒョードルがすでに数々のバラエティー番組に登場し、人気を集めている。韓国での活動を開始したボブ・サップだが、これからはヒョードルに集中していた人気をどれだけ引き寄せられるかにかかっているようである。(文:林由美)

■関連・参考リンク
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野獣ボブ・サップ、キム・ビョンマンと手をつなぎ韓国芸能界に本格進出 − スポーツKAN