ローマのクラウディオ・ラニエリ監督は先日、ユヴェントスを率いていた昨シーズンに、インテルMFデヤン・スタンコビッチの獲得を望んだものの、サポーターの反対で補強が実現しなかったことを示唆している。

だが28日、木曜のパレルモ戦を前に記者会見に臨んだインテルのジョゼ・モウリーニョ監督は、「スタンコビッチがユーヴェ移籍に近づいていた? 彼はここに残りたいとすぐに言ってきたよ」と、同選手がインテル残留を希望したと強調している。モウリーニョ監督は次のようにスタンコビッチ残留の敬意を語った。

「私はここに昨年の7月16日にやって来た。そして最初に話をしたのが、スタンコビッチだったんだ。数分のうちに、彼はここに残りたいと私に言った。私にとっては明確なことだったよ。スタンコビッチは我々と一緒に残るとね」

イングランド代表のファビオ・カペッロ監督が、「イタリアのサッカー界はウルトラスが動かしている」と発言し、そこにラニエリ監督のコメントが加わって、ウルトラスに関する議論が激化している。だがモウリーニョ監督は、次のように述べるにとどまった。

「一人の選手が移籍しなかったとき、ウルトラスが望んだからというのが理由であれば、それはサポーターに左右されたクラブのパーソナリティーの欠如ということだ」

「私は監督であって、社会学者ではない。イタリアにはまだ1年半しかいないし、そういう問題を見たことはない」