1989年9月のバンド結成から今年で20周年を迎え、6月3日に2枚のベストアルバム「Rock stock & too smoking the pillows」と「Once upon a time in the pillows」を同時発売したthe pillows。「Rock stock & too smoking the pillows」が6月15日付のオリコン週間ランキングでシングル・アルバム含む自己最高位となる初登場7位を記録する中、6月13日にはGLAYを迎えた超満員のZEPP TOKYOを皮切りに対バンツアー「SYNCHRONIZED TOUR」の幕を開けた。

 「the pillows、20周年おめでとうございます!」とステージに登場したのは同郷・北海道出身の後輩として交流を持つGLAY。「誘惑」「グロリアス」「生きてく強さ」「HOWEVER」といった大定番曲から、現在ヒット中の最新シングル「I am xxx」までタフでエネルギッシュなステージングを披露。デビュー15周年を迎えて先日には横浜でフリーライブを敢行し、8月には日産スタジアムでのライブも控えるGLAYのライブハウス規模でのパフォーマンスは非常に貴重な機会とあって、観客も大興奮。「(ボーカルの山中)さわおさんから“1曲増やしたら?”と言われたので1曲増やしました(笑)」と本番前のエピソードも交え、全10曲を披露して会場を盛り上げた。

 そして大歓声の中、the pillowsが登場。GLAYのJIROがthe pillowsを知るきっかけとなった「NO SELF CONTROL」から、GLAYが自分達のライブでカバーしたこともある楽曲「RUSH」へと続く。結成した当時の思いを込めた新曲「1989」や、「サリバンになりたい」「Funny Bunny」「Ladybird girl」「ハイブリッド レインボウ」といったベストアルバムに収録されるthe pillowsアンセムを次々と披露。「the pillowsは今年、結成20周年。GLAYがデビュー15周年。そして僕とJIRO君は出会って10周年!sweet 10ダイヤモンドを探しています(笑)」とボーカル山中はユーモアあるMCを交えた。

 全14曲の本編を終えたthe pillowsは、鳴り止まぬアンコールに応え予定外の2曲をプレゼント。それでもアンコールは止むことなく、ZEPP TOKYOの初日は、次回ライブへの期待ムードのまま幕を閉じた。

 仲間同士ゆえのピースフルなムードと互いへのリスペクトに溢れ、そして長年それぞれのシーンを盛り上げ続けたプロとしてのプライドも魅せ付けた対バンツアーの初日。数多くのバンドとの親交と互いへのリスペクトによって実現した同ツアーは今後、名古屋の「vs ストレイテナー」、仙台の「vs The Birthday」、福岡での「vs チャットモンチー」など全9公演を夏フェスを挟みながら展開。9月16日の日本武道館ワンマンへ向け、the pillowsは全国のロック・ファンを虜にし続ける。

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