[画像] インタビュー:AKB48「また10年後に会おうねって、メンバー同士でも誓えるような」

 2008年10月に発売したシングル「大声ダイヤモンド」が、自己最高となるオリコン初登場3位を記録したAKB48。2005年12月の活動開始から3年が過ぎ、AKB48から巣立っていくメンバーも現れる中、3月4日には卒業をテーマにした通算11枚目のシングル「10年桜」を発売。選抜メンバー20人より、チームK結成当初からのメンバーである宮澤佐江、2008年3月に研究生からメンバーへと加入した倉持明日香(チームK)と藤江れいな(チームA)の3人に話を聞いた。

――倉持さんと藤江さんは、研究生から加入してちょうど1年になりますが、加入前と後とで変わったと感じることはありますか?

倉持明日香(以降、倉持):あっという間です。1年経ってないような感じがしますね。研究生よりも正式メンバーになった時の方が、公演でも自分のポジションや衣装があったり、責任感がすごく強くなりましたね。

藤江れいな(以降、藤江):公演でも、前のひまわり組の時は、ダブルキャストとして佐江ちゃんとやらせてもらってたんですけど、今は自分のポジションとしてもらえているので、研究生の時よりも自分の居場所があるというか。

――宮澤さんは、2006年のチームK結成当初からメンバーとして活動されていますが、AKB48としてこの2年間で変わったと感じることはありますか?

宮澤佐江(以降、宮澤):かれこれ2年…早い(笑)。やっぱり私達チームKの前に、チームAさんがいたわけで。本当にチームAさんのおかげで、今こんなにAKBが色んな人に広まってると思ってるんです。それでもKが出来た時は、まだまだAKBが知られてなかった方だと思うし、最初は「アキバフォーティエイト」って言われてたんですけど、この1年で「エーケービーフォーティエイト」ってちゃんと言ってくれる人が本当に周りで多くなったなって。

あと「AKB48の歌知ってる?」って聞いたら、前は「会いたかった」だけだったんですけど、「大声ダイヤモンド」とか「桜の花びらたち」とか「BINGO!」とか、結構そういうのを知ってくれてる方が本当に増えたなって、この1年を振り返ってすごく思うことが多くて。それだけ今、人数が増えて、人に見られるってことを多分みんなが意識し始めたから、きっとこうやってどんどん広がっていってるんだな、っていうのは一緒にメンバーとしてやっていて、すごく実感しています。

――メンバーが40人以上、研修生を含めるともっといるわけですが、年齢や加入時期などで体育会系な上下関係はあるんですか?

宮澤:どう?

倉持&藤江:えー、そんなに。

宮澤:多分、まだ研究生からチームに昇格したメンバーは、明日香とか一緒のチームでメッチャ慣れてるし、全然普通にしゃべるんだけど、やっぱりチョイチョイ敬語が混じってたり、「なんとかさん」って言ったり。でも、それは多分「明日香、変えて」って言っても絶対変えないとは思うし、入ってきた時からそうやって言ってるという自分の中の何かがあると思うんです。でも、最近は「遊びに行こうよ!」とか「あれ買ってよ!」とか言ってきてくれるので全然。それだけ今、親しくなれて本当に嬉しいなという。

――何ですか、「あれ買ってよ!」っていうのは?

宮澤:「何かお菓子買ってよ〜」「お土産買ってきてよ〜」みたいな(笑)。

倉持:私の方が、年上なんですけど(笑)。

宮澤:でも全然、そういう風にすごく仲良くなれたことは、本当に日々嬉しさが身に染みてますね(笑)。

――では、自己紹介の代わりに、ご本人以外のお二人が「この人はこういう人ですよ」って紹介してもらえますか?

宮澤:じゃあ、れいなから。結構、何考えてるか分かんないっす(笑)。

藤江:うそぉー。

倉持:普段すごく「うわぁー!」とか言ってるんだけど、本当にいざとなった時は、すっごく頼り甲斐がある、しっかりした人に生まれ変わる。シャキってなる(笑)。

――ギャップが激しいタイプ?

宮澤:見た目はメッチャ大人っぽく見えるんですけど、さっきも話を聞いてて、「やっぱり子供らしさが残ってるんだな」って感じましたね。「しゃべりとかが幼いな、まだ中学生なんだな」って、ちょっと思っちゃったよね。

――宮澤さんについては、どうですか?

藤江:私から見ると、やっぱり佐江ちゃんはすごくしっかりしてて、頼れるお姉ちゃん的存在なので(笑)。

倉持:佐江ちゃんは年下なんですけど、なんか先輩って感じがします。頼れるお姉ちゃんみたいな、私が甘えられる人ですね。

――宮澤さんは、姉御キャラに見られないですか?

宮澤:でも私、本当に普段メンバーといる時は結構しっかりしてるんですけど、自分より年上のメンバーだけと一緒に仕事する時になったら、意識してなくても自分がメッチャ甘えん坊になっているらしいことを、この間、他のメンバーに言われて。「マジか!?」みたいな(笑)。そんな切り替える脳を自分が持ってるの?みたいに思いましたね。

――自覚は無かったんですね。

宮澤:全然、無いんですけど。多分、変な意味で落ち着いて、しっかりしなくていいという、ちょっと肩の力が抜けた時の姿を滅多に見せないので。それを見た時にメンバーがビックリして、「どうしたの?」って言われて、「えっ?」みたいな(笑)。

――倉持さんは、どんな人ですか?

宮澤:明日香は本当に甘えん坊だなって思う。やっぱり私も明日香よりは先輩だって自分でも思ってるけど、年は明日香の方が上だから、「どう思う?」とか色々相談したりもしちゃうし。私達は多分、甘えて甘えられて、って感じだと思う。うちらは同じぐらいだよね。

倉持:うん、同じぐらい。佐江ちゃんが甘えてくる時は私がちょっとしっかりして、私が甘える時は佐江ちゃんがしっかりしてくれる、本当に。

――藤江さんから見た倉持さんは、どうですか?

倉持:最初、受かった時からずっと一緒じゃん。

藤江:オーディションからずっと一緒なんです。年齢も結構離れてるんで、私にはあんまり甘えないですね。しっかりしてますね。

倉持:同期なんですけど、自分では勝手に、藤江のお姉ちゃん的な感じで思ってます(笑)。

藤江:妹…なんですかね?(笑)。

宮澤:明日香は自分を持ってる気がしますね。今後も結構、左右されないと思う。私もなんですけど、これが流行ってるからといって別に。メンバーの中ですごく流行ってることが1個あるとするじゃないですか、けど私達はいつも「あぁ、流行ってんだー」みたいな。意外と流行に流されないタイプです。

倉持:別に、流行に取り残されてるわけでもなく(笑)。自分がいいなと思った瞬間、ハマる感じなんです。けど、「自分を持ってる」と言われたのは、ちょっと嬉しいですね。

――AKB48の場合、他のアーティストとの勝負の前に、毎回の選別メンバーのように、メンバー内で競い合う部分もあると思いますが、AKB48内で自分の個性として実感していることはありますか?

宮澤:私のチャームポイントは、明るさとか元気さとか、あと結構メンバーを見てるなって。自分で言うのもアレなんですけど、いつでもメンバーとかと平和でいたい気持ちがすごくあるので。AKBがどこに行っても、すごく素敵なチームであっていて欲しいので、それをみんなに「これやって、あれやって」とは言えないんですけど、いつも必ずメンバーを見てます!見てないフリをして、「あの子のあそこがいい所だな」って自分の中でデータをピコピコって、一人ですごく分析してる(笑)。

倉持:私はよく、「見た目とギャップがある」って言われるんです。見た目がそんなに「ワァー!」ってしゃべったりする感じじゃないんですけど、野球とプロレスが好きなんですよ。女の子でプロレス好きな子がなかなかいなくて、それが「意外」って言われます。

――ムキッとした人が好きとか?

倉持:ムキッとしたっていうか(笑)、細い人よりも、ちょっと脂肪があるタイプが。

宮澤:「ポッチャリ」って言えばいいじゃん。「脂肪がある」って…。

倉持:「ふくよか」も「ポッチャリ」も違うんです。「プニッ」。マッチョ過ぎるのも駄目です。マッチョの上に、ちょっと脂肪が乗ってたら。

――あぁ、つかめるぐらいの。

倉持:そうそう。二の腕とか、お腹とか、ちょっとプニプニ出来るぐらいがいいですね。

――ちょっとマニアックな雲行きになってきましたね。気を取り直して、藤江さんはどうですか?

藤江:私も一応、元気が取り柄なので。チームKさんは結構みんな元気なんですけど、チームAは結構自由人みたいな感じが多いので、元気な自分の色を出せているんじゃないかなって思いますね。

宮澤:あぁ、そうだねー。

――AKB48と言えば、ファーストシングルに「桜の花びらたち」という桜ソングがありますが、今回の「10年桜」とカップリングの「桜色の空の下で」はどんな曲ですか?

宮澤:私の中では、「桜の花びらたち」ってAKB48の名曲だと思ってて。初めてのマキシシングルとして出したのと、ニューシングル「桜の花びらたち2008」として出させてもらったりもしてて、AKBに入って私の中で「桜の花びらたち」の印象が強かったっていうのもあったんですけど。今までは結構、恋系、応援ソングが多かったけど、この歌って歌詞もすごくいいんですけど、本当にポップで。卒業式の後にみんなで打ち上げ的なのがあるじゃないですか。歌詞が、誓い合って「10年後に会おう」とか、絆を私はすごくイメージしてるので、そういう場所でみんなで歌って欲しいなって思ってます。

藤江:私は本当に今年卒業なので、今の時期、今の私にピッタリの曲。この曲で初めて選抜に入れてもらったし。卒業シーズンにピッタリなメッセージソングになっているので、卒業する人だけではなく、色んな人に歌って踊って欲しいですね。

倉持:「桜の花びらたち」は見て楽しむ、聴く曲だと思ったんですけど、「10年桜」はすごくアップテンポでロック調な感じで。多分、「桜の花びらたち」は公演のアンコール前ぐらいの曲のイメージだったんですけど、「10年桜」は本当に本編とアンコールも含めた公演の一番最後にやっても、お客さんも一緒に盛り上がれる曲だなと思いますね。

――自分の10年後をリアルに思い浮かべるのはなかなか難しいと思うんですけど、10年後に限らず、いずれ今いる場所を卒業して新たな環境に進んだり、この先こういう風になっていたい、こうありたいというイメージはありますか?

宮澤:私は、10年後までには大きな家に住んでたいです!(笑)。このお仕事をやりながら、自分の頑張ったその…アレで(笑)。大きな家に住むことが本当に夢。目標としていることは女優さんなんですけど、「夢は?」って聞かれたら大きな家に住むことなので。目標に向かいながら頑張ったその…アレをお家に(笑)。別荘みたいな家に住みたいんです。エレベーターとか付けたいぐらいの。だから色んな意味で、本当にもう頑張ります!

――夢は大きい方がいいと思うので、是非アレで頑張って下さい。

宮澤:はい、本当に頑張ります!(笑)。

藤江:私は10年後、25歳。今の大堀さんが25歳ですよね。今、「AKBINGO!」とかで大堀さんが「クソババア」って言われてるんですよ。それで私もまだ25歳までAKBにいて、大堀さんを超える「クソババア」でいたいですね。

――こんな女性でありたいというのはありますか?

藤江:心のきれいな人でいたいですよね。

――心のきれいなクソババアですか。

一同:(笑)。

藤江:そうですね。私、本当に佐江ちゃんにすごく憧れてるんですよ。

宮澤:おぉ、マジ!?ちょっと、初耳よ。

藤江:冗談とか抜きで、本当に佐江ちゃんはもう誰にでも優しくて、何でも出来てみたいな。

宮澤:そういうの、慣れてないから(笑)。

――「アレで、大きな家」とか言ってても、大丈夫ですか?

藤江:はい、アレで!

倉持:私は10年後29歳なんですけど、子供が欲しい。

宮澤:「結婚してたい」ってことね。

――旦那さんはプニッとした。

倉持:メタボじゃなく、ちょっとプニッとしてる感じの、公務員な感じじゃない人がいいです。

――安心感がある感じ?

倉持:安心感がある!

宮澤:クッション的存在ってこと?ポーンって。

藤江:跳ね返る感じ(笑)。

――DVDに収録される「10年桜」のミュージックビデオは、どんな内容になってますか?

宮澤:1日目にダンスシーンがあって、私は1日目出てなくて、代わりに仁藤萌乃ちゃんが踊ってくれてるんです。だから私、ダンスの振りもコンサートのお披露目でちゃんと覚えた感じで。どういう流れで「10年桜」のミュージックビデオを撮ってるか、最初は分からなかったんですよ。それで初めてミュージックビデオを観て、バスから一人ずつ降りていくシーンとかリアリティがあって、それが画にすごく描かれてるなって感じて。実際、本当にAKBからも卒業していくメンバーもいるし、「また10年後に会おうね」ってメンバー同士でも誓えるような。それをメンバーが演じてるので、リアリティがあって、本当にちょっと胸がキュンとしましたね。

大島優子ちゃんとか10年後に妊娠してるんですよ!突然「この子も…」みたいに始まったからビックリして(笑)。「え!何、言ってんの?」みたいな。でも、本当に10年後そういうことがあってもおかしくないんじゃないかな?って。1人ずつAKBのバスを降りていって、またみんなで集まる時に、さっき明日香が言ったみたいに結婚したり妊娠してる人もいれば、大きい家に住んでる人もいるだろうし(笑)。変わらずにキャピキャピしてる子も、まだAKBやってる子もいるだろうし。本当に今回は私達AKBでしか描けないミュージックビデオが出来てるんじゃないかなって、すごく思いました。

藤江:本当に外で桜の木を作って、もう花から1枚1枚くっ付けて降ってきたり、すごいミュージックビデオになってると思いますね。振りとかも、こうやって10年という意味なんですけど、「10年後にまた会おうね」みたいにピッタリな感じになっていて、私もすごく気に入っていますね。

倉持:私も当日行って、1時間ちょっとぐらいで1曲振りを覚えたんですよ。

――それで覚えられるものなんですか?

倉持:なんとか(笑)。もう追い詰められたらできるもんだなと思って、あの映像を撮ったんですけど。振りを見て、お客さんが覚えて一緒にやってもらいたいです。あとは、特典映像でメンバー1人1人が出てくるんですけど、1人1人シチュエーションが違って面白いと思うので。まだ観てないんですけど、すごく楽しみです。「キスして」って言ってたよね。

宮澤:アレ観るの、マジ照れ臭いんだよねー。

――では最後に、AKBとしてでもいいですし、個人的にでも2009年や今後やっていきたいこととか、できたらいいなと思うことはありますか?

宮澤:まだ私自身も全然、世の中みんなに知られてないし。私個人では、自分の名前を今以上に知ってもらって。私、街中で全然声を掛けられないんですよ!これまたビックリ…「ビックリ」とか自分で(笑)。今年は、ちょっと歩いただけで「あ!宮澤佐江ちゃん」みたいに多く言われたいなって。あと今、携帯とかって、頭文字を打っただけで芸能人の名前とかが出てくるので、いずれかは「みや」って打ったら「宮澤佐江」って出て欲しいですけど。その前に「AK」って打っただけで「AKB48」って出るようなグループにいつかなれるように。そのためにも2009年、こういうシングルとか、バラエティ、ドラマとか色々みんなが頑張っていければいいなって思ってます。

藤江:私は個人的な感じなんですけど、AKB48の活動はもちろん、「藤江れいな」として一人でも多くの方に知ってもらえるように、色々なことにチャレンジしたいですね。やっぱり今はまだAKB48として活動しているので、“藤江れいな”として何かソロで出来ることがあったら、まあ何でもいいのでやってみたいなって。

倉持:私はこの間ラジオに出させてもらったんですけど、生放送だったんですよ。一人でやってて、すごく緊張したんですけど、すごく楽しくて。またソロでそういう仕事ができたらいいなっていうのと、2009年中に始球式に出たいです!

宮澤:言っちゃったよ今、2009年って(笑)。

倉持:太く書いて下さい!

――どこの球団がいいんですか?

倉持:ロッテ対西武がいいです。

宮澤:どっちのユニフォームを着てやるの?

倉持:特注で作ってもらって、半々で。

藤江:それは無いよぉ〜。

宮澤:最悪ー!(笑)。もう、AKBの衣装とかじゃなくても?

倉持:完全なるユニフォーム。ぶっちゃけ、スカートスタイルとかじゃなくても全然大丈夫です。リアルに、何でも出たい。

宮澤:似合う(笑)。

倉持:「似合う」って、そんなに嬉しくない!(笑)。

――まぁ、夢はデカく持とう!ということで。

宮澤:そうですよ。夢はデカくですよ!

――頑張って下さい。

一同:ありがとうございました!

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