――RYTHEMは2008年に一万人との握手も達成して。先程すごく近かったと話されてましたけど、その前はC.C.Lemonホールでワンマンライブやってましたよね。

YUI:ちょうどC.C.Lemon直後というか。

YUKA:1週間後ぐらいだった気がする。

宮本:だから多分、心身共に疲れてるというか、1個の大きなステージが終わったから、大丈夫かなぁ?と思って。

YUKA:でも本当にね、14日はもう私達の大晦日ぐらいに考えてたから、年越しだったんですよ。むしろ新年一発目ぐらいのライブで、新しいことをやろうっていう気持ちだったから。

野村:最初に「誰を呼ぶか?」「是非RYTHEMの二人を呼びたい」って話をしてた時に、そのC.C.Lemonの話を聞いて、「いやいや、これはちょっと誘えねぇな」って話をしてたんですよ。でも、もうやり切ったその後に、体系的にもアコースティックになるだろうしって思って。快諾してもらえたんで、嬉しかったです。

YUI:いや、もちろんですよ。C.C.Lemonをやったことっていうのは、私達にとって、さっきYUKAが「年越し」って言ったぐらいに一大イベントだったんですけど。いきなりそこに辿り着いたわけではなくて、一万人の握手のイベントをやったり、50人とか100人とか、お客さんの目の前で歌うということの積み重ねでC.C.Lemonだったので。むしろ、ああいう短期間の間に、またすごく近くの距離でお客さんと歌えたっていうのは、自分達にとってもすごく良かったです。やっぱり原点は「目の前の人に向けて」っていうのは何も変わらないのを再確認できたし。その後にスタッフのみんなとも話をしてて、これから先どんどん目指す所は大きな所に行きたいけれども、「目の前の人に届けていく」っていうライブはずっと続けていこうね、っていう思いが感じられたイベントでもあったんですよね。

野村:さっき「お客さんが緊張してる」みたいなことをおっしゃったでしょ。それの察知具合って、何気なく聞きながらもすごいなって思ったんですよ。なかなか自分達がパッとトップバッターで出た時に、「お客さんも緊張してる」みたいな感じ方って、なかなか出来ないんじゃないかと思うんですよ。だから本当に、一万人と握手したり、色んな所でやったり、すごく感じられる人達なんだなって思いました。それが多分、アットホームな優しい感じに伝わったり。二人でライブを始めたのって、割と最近でしょ?

YUKA:本格的には「桜唄」(2007年2月発売)ら辺だよね。もうすぐ二年ですね。

野村:一粋も、全然ライブ経験が無くて。二千花を結成して、しばらくライブをやってなかったもんね。歌うということ、楽器を弾くこともそうだけど、ただ歌うだけだったら、自分が練習してちゃんとやれば出来ることじゃないですか。でも、「奏でる」ってことだったり、「ライブで相手に届ける」みたいなことの意識の高さって、初めて名古屋で観た時にすごいなって思って、ビックリしたんですよ。それで、一粋に「お前タメなんだろ?もっとやれよ!」みたいな感じでケツ叩いたのをすごく覚えてますけど。それで後で、ライブ経験があまり無いっていうのを富山で知って、ビックリしたんですけど。会話の仕方が、ちゃんと空気を感じられるんだなって思うと、すごく尊敬しますね。

YUI:いやいや、褒められちゃって、どうしよう?照れ臭ーい(笑)。

野村:僕は歌わないんで、関係無いわけじゃないんですけど、直接的なお客さんとのコミュニケーションは無いじゃないですか。彼女の隣で歌を支えることの方が、集中してる所でもあるので。でも、フロントの人って絶対に違うと思うんですよ。二人共フロントになるから、本当にすごいなぁと思いました。

YUI:いや、でも私達はフロントに二人でいるから、すごくステージの上は孤独なんですけど、隣を見たらYUKAがいるし。二人で作っているステージという感覚にもなるので、助け合いというか(笑)。