登場人物の設定をめぐり韓国から猛抗議を受け、CS放送局キッズステーションで予定していたアニメ版の放送が急遽中止となったマンガ「Axis powers ヘタリア」。同局は放送中止の理由を「諸般の事情」と説明していたが、放送中止を求める署名運動から竹島問題に結び付ける騒動にまで発展した韓国側の抗議は無関係ではないだろう。
今回の放送中止を受け、韓国のネット掲示板では自分たちの勝利を祝うとともに日本の弱腰を揶揄する声が多数寄せられたが、韓国の行動に世界中の「ヘタリア」ファンが激怒。米コミュニティサイト「ライブジャーナル」で韓国を糾弾する署名活動が開始されたと韓国メディア「KUKI」が伝えている。
「ヘタリア」は世界各国の国柄などを擬人化した歴史コメディーマンガ。物語は主人公のイタリア、ドイツ、日本を中心に展開され、韓国キャラクターはほんの数話しか登場しない脇役だ。しかし、作者の日丸屋秀和氏が「『〜だぜ!』口調のゴーイングマイウェイ青年。思いついたら一応起源主張してみるのが日課。普段はだぜ!口調だけど、目上の人を大事にする習慣のため目上の人には一応敬語を使っているんだぜ。趣味は留学とドラマ鑑賞。カナダがお気に入りらしいが…。インターネットとゲーム大好き」と紹介している自国キャラクターの設定に、韓国のネットユーザーが猛反発した。
こうした韓国の“過剰反応”に対し、「ヘタリア」ファンがライブジャーナル上で「(韓国の)極端な行動に対してわれわれの団結力を示そう!」と題した文章を掲示。この人物は「韓国の極端な民族主義は憂慮すべきレベル」「こうした反応はサイバーテロだけでなく、DVDやCD、マンガなどに対する不買運動につながる」との見解を示していた。
この呼びかけに対し、世界中の「ヘタリア」ファンから「風刺マンガに韓国人がこれほど怒ることが理解できない」「『ヘタリア』には米国キャラクターにも揶揄した描写があるが、米国人でこれを問題とする人などいない」「極端に排他的で国粋主義的な韓国人は、もう少し広くてゆとりのある視野を持つべきだ」などの声が殺到。署名の参加者は2月2日現在で数百件にのぼるという。
一方、韓国のネット掲示板には、作者である日丸屋氏の殺害を呼びかける書き込みがあった。この人物は「日丸屋氏を殺すため日本に行こう」といった旨の呼びかけを行っているが、日丸屋氏は米ニューヨーク在住とされている。
PCMAX
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