“6千分の1のシンデレラガール”として、昨年8月にインディーズでリリースしたシングル「カラフル・トーキョーサウンズ・No.9」から、今年3月に北京五輪へのリスペクトソング「チャイナ・ディスコティカ」でメジャー・デビューを果たしたAira Mitsuki。先月3日には待望のファーストアルバム「COPY」をリリースしたばかりの彼女が今月29日、早くも続くセカンドシングルとして“恋愛ルーキーズに贈る、胸キュン・キラキラ、テクノポップ・ラブソング”「ロボットハニー」をリリースした。

――9月にファーストアルバム「COPY」をリリースしてから2ヶ月が経とうとしていますが、自分自身や周囲の環境で何か変化を感じることはありましたか?

Aira Mitsuki(以降、Aira):アルバムを出す前、シングルは結構アップテンポでキャッチーな感じの曲が多かったんですけど、アルバムを出すことで、より自分の表現できる幅が広がったな、って感じていて。ライブをやった時も、自分がアルバムの中で押し曲じゃないと思っている曲をファンの人が「いい」って言ってくれると、反対に嬉しいです。

――8月の初ワンマンライブと、翌9月の追加公演を終えて、如何でしたか?

Aira:ワンマンはすごくいいなと思いました。オムニバスのライブってすごく緊張するんですけど、反対にワンマンは緊張しないんですよ。

――MCも?

Aira:緊張しなかったです。8月23日の「Girly Side」と「Darling Side」と、9月に「Encore Side」っていう2日間やったんですけど、初日の方はまだMCがおぼつかなかったのに、反対に「Encore Side」では止まらなくて、すごくしゃべっていたんですけど、みんなに「上手くしゃべれてたじゃん」って言われて(笑)。ライブが始まる30分前ぐらいになって「何を話そうかな?」って考え始めたぐらいで、「これを話してから、これ話そう」っていう順序とか、話す内容とかを決めていかない方が、反対にみんなと会話できるなって。

――台本通りより、ぶっつけ本番の方が自分には合っている?

Aira:合ってます。台本通りにやっちゃうと、KYになっちゃうんですよ(笑)。でも、ぶっつけ本番でやると、お客さんの反応もちゃんと見ながらというか。自分が何か言って、お客さんが反応を返してくれて、「じゃあ、こう言うか」っていうのがその場で選べるんで、いいなと思って(笑)。

――3回のワンマンライブを通じて、自分としても成長したと感じられました?

Aira:ワンマンでは、すごく成長したと思います。

――お客さんの反応は違いました?

Aira:違いますね。8月23日はアルバムリリース前だったのもあって、みんな曲を初めて聴くじゃないですか。「この曲はどういう風にノッたらいいんだろう?」っていうのが分からなかったと思うんです。例えば「チャイナ・ディスコティカ」とかでは盛り上がるんですけど、知らない曲は「ちょっと手拍子してくれてる」ぐらいの感じで。でも、9月の「Encore Side」の時は「ここはライブハウスじゃなくて、クラブなんじゃないか?」っていうぐらい、Airaの前にやけのはらさんのDJがあったり、もうAiraが登場した時から、すごく盛り上がっていたので。前にDJをやってもらうと出やすいなという(笑)。しかもAiraが登場する時、みんな「Aira〜!」とか言ってくれるんですけど、やけのはらさんが終わった時に「やけさ〜ん!」とか女の子がすごくキャーキャー騒いでて、嫉妬しました。一応、Airaのライブなんで(笑)。

――ダンスは上手くなりました?

Aira:この間、いつもレコーディングをしてくれているスタッフさんとライブのことを話していて、「ライブを観た人がみんな『ダンス上手くなったよね』って言ってくれてるけど、ぶっちゃけ僕は上手くなったと思わないんだよね」って言われて(笑)。でも、「なんで、みんなから『上手くなった』って言われると思う?」って聞かれて、純粋に自分がパフォーマンスすることも楽しいんですけど、ライブをすること自体がすごく楽しいというか。今までは「自分が楽しまなきゃ、みんなは楽しくないんだから、楽しまなきゃ」っていう責任感みたいなものもあったんですけど、今はそういうのではなく、本当に心から楽しいと思えるというか、「ファンのみんなに会えるのが楽しくてライブをやっているんだよ」っていうスタンスなので。そういう所でダンスを観た人が「上手くなったな」って思ったのかな、みたいな。