はじめましてタケダです。ちょっと緊張してます。スギヤマさんやらカベさんやら、そうそうたる方々が寄稿しているライブドアさんに僕の原稿が載るなんて。
先月、サッカーの本を出しました。詳細は後で少し書きますが、それを読んでくれた編集者から、「タケダさん、サッカージャーナリズムっぽくなくて読みやすいっす。アホっぽい空気感が最高です。残念なイラストが秀逸っす。あれをぜひ、ライブドアにも書いてください」という、(たぶん)お褒めの連絡をいただき、こうして氷水を飲みながらパタパタと文字を綴ってるわけです。
あんまりね、堅苦しいサッカーの話が好きじゃないんですよ。ぶっちゃけ。
新聞や雑誌の「フォーメーションは4−3−3ですねえ」なんていう記事にはあんまり興味が持てないし、個人的にはどうでもいいと思う。右のサイドバックだけど、セルヒオ・ラモスはいきなりゴール前でヘディングシュートをかますし、ロッベンだってキーパーの後ろまでチームを救うクリアをしに走る。
スターのバックボーン、育った環境とかどこで才能が開化したとか、そういうことにもある程度の関心は抱くけれど、「結局、ピッチで何をするかだろ」と思っている。メッシは難病で大変だったんだろうし、それを含めて契約したバルサはカッコいい思うし先見の明に長けていると思う。いい話として読んだけども、それは結果論。メッシの才能が開化しなかったら単なる買い物の失敗だ。
アオシマ刑事も似たようなことを言っていたけれど、すげえプレーは机上や誌上で起きているのではなく、ピッチで起きている。
僕は一応、サッカーライターのはしくれなので、こういうコトを原稿にすると「あんたプロならそんなコト、書いちゃいけんよ」という苦言というかアドバイスをいただくし、それは事実だと思うけど、僕が感じていることだって真理だからどうしようもない。ちょっとした葛藤や逡巡でもある。
でも、サッカーは大好きで、スタジアムやグラウンドにはしょっちゅう行く。原稿の〆切に間に合わない事態は腐るほどあるけど、キックオフには絶対に遅れない。
じゃあ僕がそこで何に揺さぶられるか、というと「そう来たか」というやられた感を覚える時だ。こっちの期待をいい意味で裏切ってくれる刹那に、恍惚というか絶頂というか高揚というか、とにかく僕はたぎる。
アーリクロスをピンポイントでクラウチの頭に合わせるより、キーパーを小馬鹿にしたループシュートに感銘を受ける。クロスは僕でも練習すればできそうだけど、ループはひらめきそうにない。
サイドに空いたスペースをブチ抜くドリブルに「はええな。すげえな」とは思うけど、ディフェンスを背負ったまま突然、股を抜いてターンと突破。そんなプレーには苦笑いをするしかない。
たとえ失敗しても、
「そんなとこ狙うとは」
「すげえ狭いとこ抜こうとするなんて」
に驚き、声をあげてしまう。たとえボールロストしても「一体、何しようとしたんだ!?」とテンションが上がる。それはプロの選手でなくても同様だ。真剣勝負につきまとうスーパープレーが観たくて僕は外に出る。
プロとしては失格なのかもしれないけど、そういう目線で本を書いた。サッカージャーナリズムとはちょっと違った話が何本か収録されている。精緻な戦術論とか名将の頭の中とかスターのインタビューとか、そういうものには一切、触れていない、あなたの隣にありそうなサッカーを書いた麦酒蹴球清貧紀行です。行間とか伏線とかダヴィンチ・コードとか、そんな難しいものも隠されてません。
「BBB(ビーサン!!) 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅」(講談社刊)、興味があったらぜひ読んでください。
先月、サッカーの本を出しました。詳細は後で少し書きますが、それを読んでくれた編集者から、「タケダさん、サッカージャーナリズムっぽくなくて読みやすいっす。アホっぽい空気感が最高です。残念なイラストが秀逸っす。あれをぜひ、ライブドアにも書いてください」という、(たぶん)お褒めの連絡をいただき、こうして氷水を飲みながらパタパタと文字を綴ってるわけです。
あんまりね、堅苦しいサッカーの話が好きじゃないんですよ。ぶっちゃけ。
新聞や雑誌の「フォーメーションは4−3−3ですねえ」なんていう記事にはあんまり興味が持てないし、個人的にはどうでもいいと思う。右のサイドバックだけど、セルヒオ・ラモスはいきなりゴール前でヘディングシュートをかますし、ロッベンだってキーパーの後ろまでチームを救うクリアをしに走る。
スターのバックボーン、育った環境とかどこで才能が開化したとか、そういうことにもある程度の関心は抱くけれど、「結局、ピッチで何をするかだろ」と思っている。メッシは難病で大変だったんだろうし、それを含めて契約したバルサはカッコいい思うし先見の明に長けていると思う。いい話として読んだけども、それは結果論。メッシの才能が開化しなかったら単なる買い物の失敗だ。
アオシマ刑事も似たようなことを言っていたけれど、すげえプレーは机上や誌上で起きているのではなく、ピッチで起きている。
僕は一応、サッカーライターのはしくれなので、こういうコトを原稿にすると「あんたプロならそんなコト、書いちゃいけんよ」という苦言というかアドバイスをいただくし、それは事実だと思うけど、僕が感じていることだって真理だからどうしようもない。ちょっとした葛藤や逡巡でもある。
でも、サッカーは大好きで、スタジアムやグラウンドにはしょっちゅう行く。原稿の〆切に間に合わない事態は腐るほどあるけど、キックオフには絶対に遅れない。
じゃあ僕がそこで何に揺さぶられるか、というと「そう来たか」というやられた感を覚える時だ。こっちの期待をいい意味で裏切ってくれる刹那に、恍惚というか絶頂というか高揚というか、とにかく僕はたぎる。
アーリクロスをピンポイントでクラウチの頭に合わせるより、キーパーを小馬鹿にしたループシュートに感銘を受ける。クロスは僕でも練習すればできそうだけど、ループはひらめきそうにない。
サイドに空いたスペースをブチ抜くドリブルに「はええな。すげえな」とは思うけど、ディフェンスを背負ったまま突然、股を抜いてターンと突破。そんなプレーには苦笑いをするしかない。
たとえ失敗しても、
「そんなとこ狙うとは」
「すげえ狭いとこ抜こうとするなんて」
に驚き、声をあげてしまう。たとえボールロストしても「一体、何しようとしたんだ!?」とテンションが上がる。それはプロの選手でなくても同様だ。真剣勝負につきまとうスーパープレーが観たくて僕は外に出る。
プロとしては失格なのかもしれないけど、そういう目線で本を書いた。サッカージャーナリズムとはちょっと違った話が何本か収録されている。精緻な戦術論とか名将の頭の中とかスターのインタビューとか、そういうものには一切、触れていない、あなたの隣にありそうなサッカーを書いた麦酒蹴球清貧紀行です。行間とか伏線とかダヴィンチ・コードとか、そんな難しいものも隠されてません。
「BBB(ビーサン!!) 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅」(講談社刊)、興味があったらぜひ読んでください。
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