人気お笑いコンビ・オリエンタルラジオのレギュラー番組が相次いで終了している。今年1月に一足先に終了している「ヤレデキ!世界大挑戦」(TBS系)に続き、昨日は「ジャンプ∞」(フジテレビ系)が最終回を迎えた。この2番組の終了は、オリラジにとって向かい風でしかないのだろうか。

 TBS系土曜夜7時枠で放送されていたヤレデキは同枠の前番組「ドッカ?ン!」のリニューアルという位置づけのバラエティー番組で、オリラジは両番組でメインMCを務めていた。ドッカ?ンの視聴率低迷をフォローするために放送時期を前倒してまでスタートしたがヤレデキだったが、視聴率は伸びずに今年1月26日に打ち切り。4月に始まる新番組まではスポーツ中継と特別番組でしのいでいる。フジテレビ系水曜夜10時枠で放送されていたジャンプはオリラジの先輩でもあるチュートリアル、若手イケメン俳優の山本裕典の5人でMCを務めるという形式であったが、同枠前番組「水10!」内のオリラジがメインMCをはった「オリキュン」の視聴率低迷を考えると、チュートと山本の登用はテコ入れであったとも考えられる。しかし、あえなく2クールで放送終了となった。

 オリラジは「武勇伝」ネタで2005年に大ブレイク。その後テレビでいくつものレギュラー番組や冠番組の放送がスタートするが、世間の反応は、まだ早いのではと冷ややかだった。そしてそれみたことかと言わんばかりのレギュラー番組終了の嵐を、あえて好機だととらえてみたい。オリラジの不幸は、事務所に大切にされすぎたことにほかならない。過保護すぎる売り出しは事務所内の他芸人からはやっかまれ、一般視聴者からは失笑され、なに一ついいことはなかったはずだ。去年は武勇伝ネタを封印してM‐1に出場するなど、オリラジは少しずつ自分の足で歩くことを始めている。あとは事務所が子離れならぬ“オリラジ離れ”をするだけなのではないだろうか。

 ヤレデキ、ジャンプの後番組はイロモネアにレッドカーペットと、奇しくも双方ともネタ見せ系だ。オリラジはあえてここに飛び込んで、もう一度はい上がれるか試してみるのもいいかもしれない。

(編集部 三浦ヨーコ)