■アクションシーンはCGなしの生の演技だということですが―

僕自身、ガチのスタントだったり色々なことをやっているのですが、今回に関しては、一歩間違えれば大怪我、大惨事になるので、そこら辺を集中してケガ人を一人も出さないように気を使いました。


■その生の演技をされるキャストの方々は、どのように人選しましたか?

漫画のイメージそのもので選びました。


■キャストの方々に、監督として特に指示したことは?

原作のキャラクターを大切にして、その中で彼らの心の気持ちが必ずこぼれるように演出させてもらいました。


■危険な撮影もあったと思うのですが、撮影中のエピソードがあれば教えてください

富樫源次vs飛燕の断崖宙乱関。朝、富樫源次の照英さんが崖を見て、「この崖に吊るされるのかな?」と言いました。僕は、「そうですよ。さあ、吊られてください」と言いました(笑)。


■撮影前に、ご自身が経験して演技指導するということはなかったのですか?

いやいや…(笑)。しても良いんですけれども、撮影期間が三週間だったので、時間との闘いだったので。そんな余裕はなかったですね。


■クランクアップで終わってしまう役者でなく、それからも作業が続く監督として新たな発見はありましたか?

今までにもアクション監督はしていて、編集の作業は手伝ったりしていたのですが、全ての仕上げをするのは初めてでした。音楽や効果音を入れたり、全てに対する責任があったので、映画が完成してく工程を経験して勉強になりました。お客さんが見て、どこまでがギリギリ気持ちいいところなんだろうとか。そういうところが分からなければいけない。アクションの編集は手馴れたものなんですが、ドラマになるともう少し見せたほうが良いのかなとか。苦労しましたね。


■この映画をシリーズとして続けたいという構想はありますか?

シリーズとして全3作としたいですね。2作目で三号生と戦う「大威震八連制覇編」。3作目で世界の男塾生と対戦する「天挑五輪大武會編」をやって完結したいなと。


■最後に映画をご覧になられる方々へメッセージをお願いします

女性に受ける映画を作らなければいけないご時勢の中で、もろ男という映画を作った、僕の覚悟、男気を分かってくれ!
付いているものが付いているんだったら、「魁!!男塾」を見に来い!
玉があるなら、「魁!!男塾」を見に来い!
崖っぷちに立って男の映画を作った、俺の気持ちになってほしい。
だから男たちよ、俺を助けてくれ!
新宿2丁目の方々も助けて下さい。
女性の方は、デートなんかじゃだめです。女同士で見に来てください。男選びに役立ちます。そして、帰りに立ちションをしたくなる気持ちで帰って下さい。
本物の男の映画です!


CG使わないリアルアクションで繰り広げられる男の生き様を映画館で見てほしい。

監督・脚本:坂口拓
原 作:宮下あきら「魁!!男塾」(集英社刊)
製 作:「魁!!男塾」製作委員会
出 演:坂口拓、照英、麿赤兒、榊英雄、綾野剛、菅田俊、山田親太郎 ほか

配 給:ゼアリズエンタープライズ

公式サイト:http://www.otokojuku-the-movie.com/

2008年1月26日より、全国公開