UEFAネーションズリーグ(UNL)・グループA2第6節が17日に行われ、イタリア代表とフランス代表が対戦した。
既にベスト8進出を決めている両チームが、1位通過の枠を懸けて“首位決戦”に臨む。2大会連続で大会全体の3位に入っている“アズーリ”は、今季のUNLではここまで4勝1分と無敗をキープ。第3節ベルギー代表戦では退場者を出した影響もあって2−2に追いつかれたが、残る試合は4勝と好調だ。最終節はドロー以上で首位通過を決められる。
対する“レ・ブルー”は、初陣でイタリア代表に1−3で敗れた後に3連勝を達成。前節のイスラエル代表戦はスコアレスドローと不覚を取ったが、最終節でイタリア代表との直接対決を2点差以上で勝利すれば、入れ替わって首位に浮上し、準々決勝へ進むことができる。
注目の強豪対決に向けて、イタリア代表のスターティングメンバーには、フェデリコ・ディマルコ、サンドロ・トナーリ、マテオ・レテギらが並ぶ。GKジャンルイジ・ドンナルンマが胃腸炎の影響で不在のため、ゴールマウスはGKグリエルモ・ヴィカーリオが託された。一方で、フランス代表はウィリアン・サリバ、アドリアン・ラビオ、クリストファー・エンクンクらが先発入り。キャプテンマークはイブライマ・コナテが巻く。
インテルの本拠地『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』でキックオフを迎えた一戦は、開始早々の2分に均衡が破れる。イタリア代表のビルドアップに対して、フランス代表は強度の高いハイプレスで追い込んでマイボールにすると、その後のプレーで左コーナーキックを獲得。リュカ・ディニュが左足で正確なボールを蹴り込むと、ラビオがヘディングシュートを叩き込んだ。
開始早々に先手を取ったフランス代表は、その後も試合を優位に進める。31分には敵陣中央で前を向いたエンクンクがダヴィデ・フラッテージに倒され、フランス代表がフリーキックを獲得。ペナルティエリア手前中央やや左寄りの位置からディニュが左足を振り抜くと、壁の外から巻き込んだ一撃がクロスバーに直撃。跳ね返りがGKヴィカーリオに当たってゴールに吸い込まれ、フランス代表がリードを広げた。
対するイタリア代表は全体が後ろに重くなる時間が続き、なかなか敵陣でボールを保持する時間を作れない。苦しい時間が続いたものの、35分には素早い切り替えから一気にゴールへ迫る。敵陣左サイドでボールを奪い返したディマルコがトナーリとのワンツーで深い位置に侵入し、左足で折り返すと、最後はボックス内でフリーになっていたアンドレア・カンビアーゾがボレーシュートを沈める。イタリア代表が1点を返してハーフタイムに突入した。
後半に入ると拮抗したまま時計の針が進んだが、65分には再びフランス代表がセットプレーから牙を剥く。敵陣左サイド高い位置で獲得したフリーキックで、ディニュが左足でまたもピンポイントのボールを供給。ニアサイドに入ったラビオが狙い澄ましたヘディングシュートでゴールネットを揺らす。ディニュからラビオのホットラインで、再びフランス代表がリードを2点に広げた。
試合はこのままタイムアップ。この結果、フランス代表が最終節でイタリア代表と逆転し、首位でリーグA準々決勝へ進むことを決めた。なお、準々決勝は来年3月のインターナショナルマッチウィークで開催される予定となっている。
【スコア】
イタリア代表 1−3 フランス代表
【得点者】
0−1 2分 アドリアン・ラビオ(フランス代表)
0−2 33分 グリエルモ・ヴィカーリオ(OG/フランス代表)
1−2 35分 アンドレア・カンビアーゾ(イタリア代表)
1−3 65分 アドリアン・ラビオ(フランス代表)
ハピタス
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