[画像] 注目株の21歳は「本人次第」 2部降格の暫定処分…リヨンが冬に「適切な価格」で戦力整理へ

 リヨンのオーナーであるジョン・テクスター氏が、1月の移籍市場で戦力の整理を行うと明言した。16日、フランスメディア『RMC』が伝えた。

 リヨンはおよそ5億ユーロ(約810億円)の財務負債を抱えるなか、今月15日にフランスサッカー経営管理総局(DNCG)からの制裁が決定。2025年1月の移籍市場における補強禁止処分と賃金制限を科され、それでも財務状況が改善されない場合は2024−25シーズン終了後のリーグ・ドゥ(2部)降格となる暫定処分が決定した。

 処分発表後に会見を開いたテクスター会長は、1月の移籍市場でU−23フランス代表MFラヤン・シェルキをはじめとする有望株が流出する恐れに言及。「シェルキは1月に残るべきだと思うが、サッカー界では常にそうであるように、それは彼次第だ」と生え抜きの21歳の去就についてコメントした。

「(今夏にシェルキがフルアムへ移籍しなかったことで)1500万ユーロの売却益は得られなかった。その代わり(2026年夏までの)長期契約を結べた。今、彼の価値は夏よりも高まっている」

 いずれにせよ、メンバーリストの縮小は必須だ。「トップチームには29人の選手がいる。理想は23人か24人。6人は多すぎる。(今夏に)退団していない選手もいるし、リーグ戦で上位に進出するため補強を行いたかった。ピエール・サージュ(監督)はどの選手をピッチに立たせるかを決めなければならない。選手が多すぎるんだ」とテクスター会長は語り、選手売却で総額5000万ユーロ(約81億円)以上の回収を見込んでいることを明かした。

 足元を見られたオファーが届くことは想像に難くないが、テクスター会長は強気の姿勢を崩さない。「このニュースを利用しようとする人は出てくるだろう。クラブが適切な価格で選手を買いたがらないのであれば、私たちはそのクラブに売らないだけだ。選手をめぐるいくつかの会話は低い金額で始まっているが、我々は適切な価格で選手を売るつもりだ」