南米ペルーで開かれていたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)が11月16日、閉幕しました。
日本やアメリカ、中国など21カ国と地域が参加するAPECの首脳会議は、首都リマで2日間の日程を終え、「マチュピチュ首脳宣言」を採択して閉幕しました。
首脳宣言では、世界の急激な変化が貿易や投資、環境のほか、食料やエネルギーの安全保障へ与える影響を指摘しています。
2025年1月にアメリカの次期大統領に就任するトランプ氏が、すでに関税の引き上げなど保護主義を強める構えを見せる中、首脳宣言では、自由で開かれた貿易や投資環境の実現のほか、ルールに基づく多角的貿易体制の支持などを再確認し、結束を示しました。
また、議長声明ではロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢に関し、多くの国や地域の経済が影響を受けていると指摘しました。
APECを締めくくる16日の集合写真の撮影では、バイデン大統領が到着するまで首脳らが数分待たされる場面がありました。
立つ位置はアルファベット順であるものの、議長を務めるブラジルのボルアルテ大統領の横に中国の習近平国家主席が前列で並ぶ中、バイデン大統領が後ろの列の端の方に滑り込む形となりました。