ネクソンは、G-STAR2024にてPC/スマホ用アクションRPG「Project Overkill」を試遊出展している。
「Project Overkill」は、PC用MORPG「アラド戦記」をモチーフとしたアクションRPG。開発中の死にゲー「The First Berserker: Khazan」に続く「アラド戦記」スピンオフタイトルで、横スクロールタイプのアクションとなっている。
【G-STAR 2024ㅣ정예던전ㅣ프로젝트 오버킬】 【G-STAR 2024ㅣ시나리오던전ㅣ프로젝트 오버킬】G-STAR2024のネクソンブース。試遊コーナーのひとつが「Project Overkill」だった
ずらっと並ぶ「Project Overkill」試遊台
「Project Overkill」と「アラド戦記」の大きな違いは、そのビジュアル。2Dから3Dになったことで表現力に大きく迫力が加わり、最新環境ならではのアクションが楽しめる。
一方で、PCでの操作は「アラド戦記」とほぼ変わらない。キーボード左側の英字キーでスキルを発動、移動は方向キーを扱う。左手でスキル、右手で移動を操るような形で、昔ながらのスタイルとなっていた。
PCの操作は英字キー+方向キー。マウスを使わないスタイルだ
今回は11月14日に公開されたプレイ動画の一部と同内容のものを20分ほど試遊できたが、とにかく派手なスキルを発動しまくるような爽快感がある。通常攻撃を含めた攻撃アクションがすべて左手にかかっているので操作はとにかく忙しいのだが、敵相手にビシバシスキルを当てていける感触がよかった。
ただし敵によっては、前のめりで突っ込みまくっていると、相当手痛い反撃が待っている。スキルを出しまくりながらも、相手の動きはよく見て避けるような動きをしないと、ガリガリと体力が削られてしまう。ただ派手で終わらないところが本作らしいところだと感じた。
敵に目いっぱいのスキルを打ち込んでいく。3Dビジュアルで進む「アラド戦記」といった感触だ
ストーリーは会話シーンやカットシーン入りで進行する
「Project Overkill」については、開発を担当するNEOPLE CEOのユン・ミョンジン氏とNEOPLE「Project Overkill」ディレクターのパク・ジョンワン氏に話を聞くことができた。
ユン氏によれば、「Project Overkill」では、特に若いプレーヤーに対してリーチしていきたいとした。「アラド戦記」は2025年で20周年を迎える長寿タイトルであるが、多くの人に愛されている一方で、ドット絵2Dグラフィックスの横スクロールアクション、というジャンル自体に拒否感を持つ人もいるのだという。
NEOPLE CEOのユン・ミョンジン氏
NEOPLE「Project Overkill」ディレクターのパク・ジョンワン氏
しかし「アラド戦記」というゲームの面白さをより多くの人に知ってもらうため、アートワークを3Dに切り替え、演出をより派手にすることで、そうした人たちにも届けたいのだとした。
そのため基本的なゲームシステムは「アラド戦記」を継承する形となっている。操作方法だけでなく、最大3~4人で協力するオンラインマルチプレイなども用意される。
なお戦闘システムで異なっているのは、上下も含めた周囲360度に攻撃できること。少しの違いだが、立ち回りにバリエーションが出るため、多様な体験ができるようになっている。
「Project Overkill」のサービス開始日は未定。「アラド戦記」の新たな試みとして、ぜひ注目しておきたい。
左から、ユン氏、パク氏、そしてNEOPLE「The First Berserker: Khazan」クリエイティブ・ディレクターのイ氏。「The First Berserker: Khazan」に関するインタビューは別途お伝えする